Tugは食事の注文が入ったら、数十分以内にキッチンから出発する。。病棟内は数カ所にブロック分けされていて、最初の注文が入ってから運ぶまでの間に同じブロックから別の注文が入ったら、その食事もまとめて届ける。

 これがもし人間の配膳係の職員が運んでいたら、何度もこまめに食事を届けに行くなど到底できなかっただろう。ロボットが確実に食事を運んでくれるからこそ、職員はその間の時間を別のことに充てられるわけだ。

人間の職員は患者の世話に専念

 人間の職員は病室に近いところで待機していて、Tugが到着すると食事を患者のところまで運ぶ。Tugの活躍によって空いた時間は、患者の世話をする「クォリティタイム」に当てられるようになった。

 職員は食事を運ぶのにあちこち動き回らなくて済むので、疲労度も違うだろう。運ぶという単純な作業をロボットに振り当てれば、患者ケアの質が上がる環境が生まれるのだ。

 便利というだけでなく、病院のサービスのクォリティを向上する点でも、ロボットが貢献できる。Tugが稼働する病院を見学して、そのことを実感した。