SOSVでHAXのプログラムマネジャーを務めるEthan Haigh氏は「深センはシードステージのスタートアップ対してプロトタイプ開発を支援する拠点で、サンフランシスコはプロトタイプの開発は完了したアーリーステージのスタートアップに対して、資金調達戦略やマーケティング戦略の立案を支援する拠点だ」と説明する(写真4)。

写真4●SOSVでHAXのプログラムマネジャーを務めるEthan Haigh氏
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 HAXではプロトタイプがまだ無いスタートアップは、まずは深セン拠点に入居し、ここでプロトタイプ開発を目指す。深セン拠点を「卒業」したスタートアップはサンフランシスコ拠点に移り、ここでいわゆる「Go To Market戦略」を考える。

 「VCから資金を調達するためのプレゼンテーションのやり方や、『KickStarter』を使った製品アピール、大手小売りチェーンとの交渉などを支援している」。米国の大手小売りチェーンである米Targetから転じたHaigh氏はそう語る。

世界中から起業家が集まる

 既にプロトタイプの開発が完了しているスタートアップは、深セン拠点をスキップして、サンフランシスコ拠点で支援を受ける。HAXのサンフランシスコ拠点には、母国でのプロトタイプ開発を済ませ、世界市場に進出するための教えをHAXに請いに来たスタートアップも多い。彼らの母国は、台湾、香港、インド、クロアチア、ウクライナ、ロシア、アルゼンチンなど世界中に及ぶ。次のNomikuやAnovaを目指すハードウエア起業家が世界中からシリコンバレーに集まっている。

 ハードウエアアクセラレーターと聞くと、ハードウエア開発だけを支援していると思いがちだが、むしろスタートアップは資金調達戦略やマーケティング戦略の支援を求めてアクセラレーターの門をくぐっている。ビジネス戦略も含めてスタートアップを支援する環境が整っているからこそ、シリコンバレーはハードウエア起業家を引きつけているのだ。