シャープが、“解体”に向けた秒読みに入った。かつて液晶技術で世界をリードしたが、変化の大波を読み切れなかった。東芝の不正会計、旭化成の杭打ちデータ改ざん…。この国の歯車は狂ってしまったのか。問題の根底には、経営トップから末端の社員まではびこる無責任体質がある。群れることで安堵し、迫る危機から目を背けようとする「サラリーマン」の悪癖とも言える。このままでは日本が危ない。今年こそ先送り経営から脱する時だ。
シリーズ
一億総無責任社会 日本が危ない

完結
4回
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ヘッドハンターが語る経営者の育て方
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
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10 Questions
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
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グルメサイトという幻
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テスラが仕掛ける電池戦争
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回