仕事をする上で、多くの人が直面する「英語をなんとかしなくちゃ問題」。新型コロナウイルスの水際対策が緩和されて、海外出張へ行けるようになったり、インバウンド(訪日外国人観光客)需要が戻ってきたりする中で、今後「英語力」を求められる場面も増えてくると考えられます。 AI(人工知能)英語教材「abceed(エービーシード)」を提供しているGlobee(グロービー)代表の幾嶋研三郎さん は仕事柄、保護者から受験についての相談を受けることが多いそうです。そこで今回は受験英語の攻略ポイントを教えてもらいます。

英語を制する者は大学受験を制する?

 2023年度の大学受験は、国公立大学の後期日程を残し、ほとんどの試験が終了しました。受験生の進学先が決まり始める中、24年度の大学入学共通テストに「情報」科目が加わるなど、今までとは異なる対策が求められることもあり、早くも保護者から来年の受験について相談を受けることが増えてきました。

 大学受験において英語は、一部の学部や選抜方法を除き、文系、理系とも必須科目になっています。点数配分も多いため、もっとも重要な科目の一つと言っても過言ではありません。私も大学受験のとき、英語の勉強に一番力を入れました。

 大学受験で求められる英語力は、この連載で紹介してきたビジネス英会話や日常英会話とは異なります。ネイティブと英語で話せるスキルがあっても、受験で高得点を取れるとは限りません。そこで今回は、「大学受験で必要な英語力や参考書の活用方法」について紹介します。

(写真=PIXTA)
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