私立大学の多くで一般選抜が終わり、次々と合格発表が行われている。大学入試に関する研究や情報提供を行う大学通信(東京・千代田)では、主要な私立大学約100大学の志願者数を調査。現状では私立大学の一般選抜の志願者数が、4年連続で減少する見通しであることが判明した。私立大学の2023年入試の志願者数について見ていきたい。
トップは近大、明治・同志社・関西学院は2年連続増
大学通信(東京・千代田)では毎年、私立大学の一般選抜の志願者数を集計している。2月20日現在の上位20大学の志願者数をまとめたのが次の表だ。
この20大学の中で、まだ半分以上は最終的な志願者数が確定していない。それでも2023年入試の特徴が見えてきた。
志願者数のトップは近畿大で、このままの順位で確定すれば10年連続で全国1位となる。2位は明治大で、10万人を超えているのはこの2大学だけだ。3位以降は法政大、日本大、早稲田大が続く。
志願者数の上位の大学を見ると、今年は減少している大学が多いことが分かる。すでに確定した大学では、法政大が9245人、早稲田大が2964人、立教大が4438人、青山学院大が3891人、慶応義塾大が483人の減少となった。まだ確定していない大学でも減少している大学が多い。
一方で、明治大は現時点で5000人以上志願者数が増えている。明治大は昨年も前年より2956人増えていて、2年連続の増加となった。近年ブランド力が高まったことで、受験生の人気を集めていることがうかがえる。首都圏の大学では中央大学も志願者数が増える見通しだ。
関西圏の大学については、志願者数は堅調と言える。すでに確定した同志社大は4118人増で、明治大と同じく2年連続の増加。確定前の関西学院大も2年連続増加の見通しだ。
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