精神科医Tomyの「心のコリを解きほぐそう」。この連載では、皆さんのいろいろな悩みに向き合っていきます。 皆さんがお持ちの悩み、ひょっとすると自分の思い込みや決めつけが原因なのかもしれません。「こうあるべきだ」の思い込みを解いて心のコリを軽くするような言葉を、Tomy先生が発信していきます。

第1回のテーマは「劣等感」。誰かと比べてしまって苦しくなる、という経験はありませんか。「優秀な部下に抜かされそう」「自分の実力のなさに落ち込む」と悩む男性からの相談をひもといていきましょう。Tomy先生が提案する、「劣等感」との上手な付き合い方とは?。

頭がおひまになっているとネガティブな感情が生まれる

 自分が他人より劣っているという感じてしまう「劣等感」。誰もが一度は感じたことがあるのではないでしょうか。大学受験で友人は合格し自分だけ落ちてしまった、同期入社の仲間が先に出世したなど、人生には努力だけではどうしようもない場面があります。今回は、とりつかれてしまうと苦しい劣等感についてお話ししましょう。

 劣等感が生まれるメカニズムは分かっていませんが、まず1つ言えることは、劣等感を感じるときというのは、頭がおひまになっている状態なんです。ネガティブな考えは、だいたいボーッとしているときに湧いてくるもの。仕事が忙しいか忙しくないか、というのとはまた別で、自分の生き方として、ちょっと手持ち無沙汰になっている状態のときにやってきます。自分のやりたいことをちゃんと見据えて、身近な目標を立てて、今日やることに落とし込んでいって毎日を過ごしたほうが楽しいですよ。

 頭がおひまになると楽しくないから、今日はまず何しようかなと考えてみましょう。マッサージに行こう、気になっていたカフェに行こう、と計画を立ててそこに集中すると、頭がおひまな状態は解消されるので、いつの間にか悩みも気にならなくなります。

 また、劣等感にさいなまれるということは、あなたはちょっと疲れているのかもしれませんね。そんなときは、いつもより睡眠時間を増やしたり、できる範囲で業務量を減らしたりしてみてはどうでしょうか?

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