人に「ありがとう」と言われることをしよう

紫乃ママ ちょっと前に来たお客さんでね、高梨さんと似た状況の方がいたんです。その方は、仕事が減って浮いた時間で、これまでと全く縁のなかった分野の資格取得の勉強を始めたんですよ。それ自体は素晴らしいことだと思うんだけど、話を聞けば、いくつもの学校や資格取得の講座とかに通ってインプットばかりしてる。でも、アウトプットもしないとそれがモノになるか分からないじゃない。これまで何十年と社会人をやってきた蓄積もあるんだからさ。

 去年出した本にも書いたんだけど、勉強もいいけど、同時に人に「ありがとう」って言われることも積極的にやったほうがいいですよとお伝えしたら、「その発想はなかった」って言ってた。

 高梨さんは、これまで巨大プロジェクトを率いて、もちろん「ありがとう」って言ってもらっていたと思うけど、その人の顔は見えづらかったでしょう? いま手伝っている友達の「ありがとう」の顔は見えやすいじゃないですか。それに、ネットワークはすごくあるんだからもっともっと広げたらいい。人生のフェーズは変わるんだしね。エリート街道を卒業したミドルシニアの新しいタイプのロールモデルになってよ。

3つの場(1ライスワークの場/定期収入を得る場、2ライフワークの場/興味があることをやる場、3ライクワークの場/好きなことをやる場)を「ありがとう」をベースに考えることを紫乃ママは提案している。『昼スナックママが教える 45歳からのやりたくないことをやめる勇気』より
3つの場(1ライスワークの場/定期収入を得る場、2ライフワークの場/興味があることをやる場、3ライクワークの場/好きなことをやる場)を「ありがとう」をベースに考えることを紫乃ママは提案している。『昼スナックママが教える 45歳からのやりたくないことをやめる勇気』より
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56歳エリートが「出口治明さんに憧れるのをやめた」訳
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取材・文/市川礼子(日経xwoman ARIA) 撮影/洞澤佐智子

日経xwoman 2021年11月26日掲載]情報は掲載時点のものです。

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