精神科医Tomyのズバッとアドバイス。第4回のテーマは「浪費癖・買い物依存」。在宅時間が増え、ネットショッピングを楽しむ人が急増しました。現金を使わない取引だから、どうしても自分が総額でいくら使ったのか見えなくなりがち。必要ないものまで買ってしまいがちな相談者さんにTomyさんはどんなアドバイスをしてくれるのでしょうか。
最近浪費癖が…
【相談内容】 51歳 男性 広告代理店業(部長)
今までネットショップや、ネットオークション、フリマ(フリーマーケット)アプリなどを使って商品を購入したことはありませんでした。ですが、ここ最近、毎日のように利用しています。しかも、あまり必要のないものを買ってしまっています……。
これまでのストレス解消方法といえば、仲のいい友人と外に飲みに行くことでした。しかし、新型コロナウイルス禍で行きつけのお店からも足が遠のいてしまい、ストレスを解消する機会が減りました。
たまったストレスの発散方法としてネットショッピングにハマってしまったのです。最初は、セールがきっかけでした。ここ最近では、すぐには必要のないものもとりあえず購入してしまうような生活になっています。その頻度が毎週から毎日になり、高値買いで損をするのが嫌で毎日チェックしてしまうんです。この浪費癖を簡単に止める方法はありますか?
Tomyはこう答えました
浪費を止める最も簡単な方法は、クレジットカードを裁断して、インターネットやスマートフォンを解約することでしょう。でも、そうしたら不便になって新たなストレスがたまってしまいます。買い物依存や浪費癖を解決するのはなかなか難しいものです。依存をきっぱりと直すためには、本人の性格や環境なども影響するため、試行錯誤が必要です。
今回は、何種類か解消の手だてをご紹介します。現時点で浪費癖がある人、こんなご時世だから節約したい人。自分に合う方法をぜひ試してみてください。
(1)お金を使わない趣味を見つける
依存を直すコツとして、まずは依存対象を変えてみるのがおすすめです。新しい依存先は、お金のかからないもの、ないしはお金をかけなくても楽しめるものがよいでしょう。
例えばジョギングはどうでしょうか。気持ちは晴れますし、健康にもなる一石二鳥な趣味ですよ。できたらジムなどには入らずに、近場で10分から始める程度がよいでしょう。
釣りなんかも、放心しながらぼーっとリラックスできていいですよ。あまり道具を集めずに、釣り堀やレンタル釣りざおでまったり遊ぶくらいにしておきましょう。
ちなみにゴルフや自転車など、ギアや用具に初期投資が必要なスポーツは、目的が運動から道具集めに置き換わりがちなので要注意。我慢ができないタイプの人は、そういったスポーツは選ばない方が無難でしょう。
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