精神科医Tomyのズバッとアドバイス。第2回のテーマは「在宅勤務でやる気が出ず、夜遅くまでダラダラ働いてしまう」という悩み。コロナ禍以降、在宅勤務が一部の企業で定着しました。通勤ストレスがなくなる代わりに、仕事に身が入らないという新たな悩みが顕在化しているようです。

オフィスでしか仕事ができない

【相談内容】 42歳 男性 IT企業(課長)

 会社内での新型コロナウイルス感染リスクの低減や、ITベンダーという業種の特性からも、いち早くリモートワークの導入が決まりました。最初は通勤時間がなくなり、面倒な飲み会から解放されることも喜ばしく思っていたのですが、集中力や作業効率の低下、コミュニケーションコストの増加などさまざまな問題が現れ始めました。

 特に、今困っていることは、やる気の低下です。朝の通勤がなくなった分、ギリギリまで起きない生活になり、体力は減らないはず。でも、以前は午前中にこなしていた仕事量が、今では手に余るようになりました。また、途中で何度も休憩しながら仕事をするルーズな働き方を続けていたら深夜までのダラダラ残業も増加。ヘトヘトになってしまい家族からは働きすぎだと心配されています。どうやってやる気を出せばいいのでしょうか?

Tomyはこう答えました

 職場環境の変化によるストレス負荷は、多かれ少なかれ誰にもあるもの。オフィスに通って仕事をするスタイルが身に付いている人ほど、リモートワークへの適応に時間がかかっているようです。1年経過しても、オフィス勤務に戻りたいと考える人も中にはいらっしゃいます。

 会社の方針による環境負荷は、自分ではどうにもできません。だから、なんとか時間をかけてでも慣れるしかない。嫌だけど我慢しなければ……。そういう気持ちで続けていると、悪い面ばかりが気になり、仕事に対するやる気も削(そ)がれてしまいます。しかも、相談者さんはリモートワークになった結果、残業も増えていると書かれていますよね。そういった働き方は心の不調を生むきっかけとなる場合があります。

 今回のアドバイスは、
「やっぱり朝型に活路! コアな仕事時間は午前中に持ってきて、午後はちょっとサボるぐらいの気持ちで仕事をする」です。

 人間は目覚めた直後は、頭がぼんやりとしていますが、覚醒すると一気に仕事への集中力が高まります。

 私自身も、早起きして仕事前の1〜2時間を執筆活動に充てています。朝のほうが断然はかどるというのもありますが、尊敬する職業人や作家の人々が朝型だったから、自分も気軽に試してみようと思ったのがきっかけです。

 在宅勤務は、オフィス勤務と違い、いつまでも仕事ができてしまう。だからこそ、朝にコアな仕事を持ってくることを習慣化できれば、それだけでパフォーマンスが上がりますよ。

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