マネジャーになりたくさせること

 マネジャーになりたくならないのは、会社の人事制度にも問題があると思います。責任ある仕事をさせるのであれば、もっともっとお給与を出してもらう。もしくは、勤務時間を減らすなど、もっと楽に働ける場を用意してあげることが大事です。

 基本的に多くの若手は、一つの会社で一生を遂げるという気持ちはありません。だから、マネジャーになるメリットをちゃんと会社が提示できないのであれば、引き受けてくれる人は減ってくるのではないでしょうか。若くて働ける人材は転職先がいくらでもあるから、会社を変えたり職種を変えたりすることへのハードルは低くなりましたし。そうした中で、無理やりマネジャーにさせると勤務時間だけが増える。責任だけ重くなるのであれば誰だって手を上げません。

 精神科医という仕事の中で「精神保健指定医」という資格があるのですが、こちら5年以上診断又は治療に従事し、かつ3年以上の精神科従事期間があり、そこからリポートや面接試験を経てやっととることができます。しかし、この役職を取得すると指定医の当直を任されるなど自動的に負担が増してしまうんです。だから、この役職を取れる年数働いても、当時の私の働いていた病院では申請に前向きになる人がほとんどいなかった。渋々、病院側は精神保健指定医になったら、給与を上げるという制度をつくってはじめて医師たちが取得するようになりました。結果、精神保健指定医になることで、仕事の幅が広がりより成長できたという人も生まれました。

 たとえマネジャーになることに後ろ向きな気持ちがあったとしても、とりあえずやってみる。そのぐらいの軽い気持ちから始めてみるのはどうでしょうか。そしてなる前から心配しても仕方ないです。

 今回のTomyのアドバイス
「心配事は発生してから悩むもの。マネジャーになる前から悩むのは杞憂」ですよ。

 次回もお楽しみに!

この記事はシリーズ「精神科医Tomyのズバッとアドバイス」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。