2022年6月にはツイッターのフォロワーが30万人を突破した大人気のTomy。そんな先生の新連載「精神科医Tomyのズバッとアドバイス」がスタート、日経ビジネス読者が抱えるお悩みにスパッと回答していただきます。

 今回のテーマは「昇進の悩み」。マネジャーへの昇進が予告され、悩んでいる人から寄せられたある相談。自分には向いていないと考える人へのアドバイスは意外なものでした。

昇進したくない人は転職したほうがいいでしょうか?

(写真:PIXTA)
(写真:PIXTA)

【相談内容】 32歳 女性 保険業(ライフプランナー)
管理職だった上司の転職が決まり、私がスライドでマネジャーへの昇進が決まりました。お客さんとのコミュニケーションが好きで、それがこの仕事を選んだ理由です。でも私は、部下の管理やマネジメントは向いていないと思うんです。マネジャーとなることでお客さんと接する機会が減るだけでなく、部下になる人たちの仕事の仕方を見て自分だったらこうするのにとストレスを感じそうです。そういった場合は、辞令を断ったり、転職を視野に入れてみたりしたほうがいいのでしょうか?

Tomyはこう答えました

 業務を動かすプレーヤーか、人を管理するマネジャーか。プレーヤーとして楽しく感じている時、マネジャーになるのに後ろ向きになる気持ち、自分もすごくわかります。私もマネジャーになるよう指示を受けた時、評価されているとうれしくなる気持ちよりも「マネジャーをやらなきゃいけないのか」と悩みました。

 そこで気づいたのは、「心配事は発生してから悩むもの。マネジャーになる前から悩むのは杞憂(きゆう)」ということ。

 マネジャーは、多くの仕事において年を重ねればやらなければいけない仕事の1つ。会社組織の一員だったら現場だけやり続けるという選択肢はほとんどの場合ありません。だから今回は、自分の中でちょっと早いタイミングの辞令だったと思うことが大事で、やる前から悩むのは取り越し苦労の元。

 それこそマネジャーになって、どうしても無理だったら仕事を辞めてしまえばいい。人には得手・不得手があるのは当たり前だけれども、マネジャーになった結果、新たな工夫の仕方を勉強する機会になるのではないでしょうか。

 逆に、辞令を断ったり、転職をしたりなど好みの環境を追い求め過ぎるとだんだんと自分のできることが減っていったり、仕事がなくなってしまう状況をつくり出してしまいがち。だから、マネジャーはやってみるのをお勧めします。自分が苦手だと思っていても、ダメでもともとの気持ちでぶつかってみましょう。

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