【解説】 ぶつかる、かわすが、仕事の奥義
太陽上司、大人ですね。「幽体離脱」、きっと彼自身が、たくさん嫌な思いをして身に付けた術なのでしょう。何もかも真面目に受け取るばかりでなく、明らかにこれは自分のためにならない、自分を傷つけるものになると思ったときは、刃物から身を守るように、身をかわす。そして、機械的にうなずいたり、心を入れずに相手を見る体だけを残したりして、心はそこから離れて、遊ばせる。
思えば、私も若い頃はぶつかってばかりでした。へとへとになるまで傷ついたとき、先輩から、「仕事は、力を抜いてやるものだ」と言われて、はっとしました。力や心を抜くこと。程よい手の抜き方とちゃらんぽらんさ。そういうものを身に付けることで、人は強くなれるのかもしれません。
「ぶつかる」と同時に、「かわす」のが仕事の奥義です。塩川さんも幽体離脱しましょう。
どうにもならない人間関係は「かわす」ことで自分を守る
編集:日経xwoman
発行:日経BP
定価:1650円(10%税込)
アマゾンでの購入はこちらから
【内容】
イソップの寓話「北風と太陽」の教訓を基に、「北風上司」と「太陽上司」を主人公にした物語形式の一冊。
★相手を励まし、前向きにさせる「太陽言葉」
・プレッシャーに押し潰されそうな部下の心を軽くする言葉
・大きなミスをして落ち込んでいる部下を立ち直らせる言葉
・家庭の事情に悩む部下を勇気づける言葉 など
★相手のやる気をなくさせ、恐怖を与える「北風言葉」
・チャレンジしようとする部下の芽を潰す言葉
・部下に、「上司にはしごを外された」と感じさせる言葉
・仕事に私情を挟んで、部下を混乱させる自分勝手な言葉 など
イラスト/大西洋
[日経xwoman 2022年9月6日掲載]情報は掲載時点のものです。
有料会員限定記事を月3本まで閲覧できるなど、
有料会員の一部サービスを利用できます。
※こちらのページで日経ビジネス電子版の「有料会員」と「登録会員(無料)」の違いも紹介しています。
※有料登録手続きをしない限り、無料で一部サービスを利用し続けられます。
この記事はシリーズ「人を追いつめる話し方 心をラクにする話し方」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?