「人的資源管理戦略」などの高尚な理想を追うだけでは組織は動かない。かといって労務や採用など目先の戦術に明け暮れていては成長がない。戦術と戦略をつなぎ、戦略を実行可能なものにするのが「作戦」である――。「人事の組み立て」に続き、雇用・人事を知り尽くした海老原氏が、今度は「作戦論」を展開する。(写真:PIXTA)
シリーズ
人事の企み ~社長が頷き社員がハマる、組織づくりの妙手~

完結
17回
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採用じゃなくても人材補充は可能!究極の裏技集
M&Aと聞くと、大企業が巨額の資金を投じて行う大型案件ばかりに目が向きがち。だが近年は中小企業のM&Aが急増しており、「採用難」という積年の悩みの解決にも大いに役立つ。
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自ら制度を作り、制度により自らを変えよ!
アピールできる特徴が全くなく、採用では不利にならざるを得ない。こんな会社は新たに“売り”を作ろう。社風や技術、環境などは一朝一夕に培えないが、制度はけっこう簡単に作れる。
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「少数派」を狙えば採用はブルーオーシャン
「シニアばかりで若手がいない」「社長がワンマン」――。採用には不利に思えるこんな会社も、欲しい人材を採用できる。カギはターゲットの絞り方。世の中に何百万人もいる「少数派」を掘り起こすには、キャラを立てた採用コピーが不可欠…
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引く手あまたの金の卵を「思わず振り向かせる」ネタの作り方
「欲しい人材を明確化する」だけではその人たちに振り向いてもらえない。応募を増やすためには、「欲しい人材が喜ぶネタ」を用意しよう。それをキャラにまで転化できればピカピカの人材を集めるのも夢ではない。
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人気企業の威を借る「コバンザメ採用」のススメ
採用活動では早期に学生と接触できる企業が有利と言われるが、知名度がないと「そもそも学生が話を聞いてくれない」「説明会に来てくれない」と諦めてしまいがち。今回はそんな会社でも勝てる戦術を紹介する。題して「コバンザメ採用」だ…
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「三種の神器」をやめれば採用はうまくいく
履歴書、エントリーシート、面談。どこの会社でも使う、この採用の「三種の神器」を使うことに疑問を抱いたことはあるだろうか? 実は、これらが、採用の障壁になっていると考えたことがあるだろうか?
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無名のベンチャーなのに東大・京大生が続々入社した「あの会社」の作戦
いよいよ採用の「作戦」に踏み込む。「無名だから」「中小だから」「地方だから」いい学生が採れない、と嘆く企業は多いが、それでも採れている企業はある。その理由をあの超人気企業の歴史から学ぼう。
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トヨタに学ぶ「キャラ立て、集約、発散」の採用術
組織との相性が合っている人を採用すると、定着しマネジメントもしやすいが、行き過ぎるとモノカルチャー化して変化に弱い組織になる恐れが。組織風土と個人特性についてうまい調整法を編み出したのは、誰もが知るあの巨大企業だ。
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採用選抜の妙手、ゆるゆると厳しめを使い分ける
活躍する人を事前に予想し、採用や配置に役立てるため、人材アセスメントツールが次々と開発されてきた。だがその進化は一筋縄ではいかない。アセスメント大手のあの会社も一敗地にまみれたことがあった。
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口下手な営業をスターに育てる「職場との相性」
職務との相性がいい性格特性を持っていても、業績を上げるとは限らない。逆にその仕事には不向きな性格と思われる人が花開く場合も。向き不向きは入職適性でしかなく、その後の育成方法次第で、業績は大きく変えられる。
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適性検査の限界と上手な活用法を知っていますか
採用時に候補者の能力や行動特性を測定するため、多くの企業が採用する適性検査。だが、採用の選抜には使わず、入社後の配属での参考程度にとどめる例も少なくない。適性検査は果たしてどこまで役に立つのか。
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企業と人の相性を見分ける5軸と、面接の必殺技
「神スペック」の人材を採用できても、自社の組織風土に合わなければ活躍してもらえず、退職に至ることもある。こうした問題の解決には組織風土と人材の志向の双方を見える化することが有効だ。市販のツールをしのぐ、海老原さんの秘策と…
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飲食・サービス・流通業の幹部領域では移民がもう常態化している
10年で500万人もの産業人口が減る日本で、労働力として存在感を高めつつあるのが外国人就労者。様々な問題が指摘されているが、既に飲食・サービス・流通業大手では欠かせない戦力となり、「留学→新卒採用→永住」のルートも確立し…
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RPAの進化で変わる価値観とキャリア設計
ロボットより実用可能性が高いRPAを活用すれば、非ホワイトカラー業務の多くが短期間で習得可能になり、「誰でも好きな仕事に簡単に就け、いやなら辞めてしまう」ことが当たり前の時代が来る。企業は新たな評価報酬制度や教育育成シス…
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「AIで人口減に対処」なんて笑止千万
「AI(人工知能)が仕事の大半を代替する時代がすぐそこまで来ている」。こんな予言が世の中に大きな衝撃を与えたのは今から9年前。しかし代替はさほど進んでいるようには見えず、人手不足も相変わらず深刻だ。
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非ホワイトカラーは八方ふさがりで絶望的な人材難となる
1990年代半ばから生産年齢人口が減少に転じていたにもかかわらず、衰退産業から成長産業への労働力シフトや、女性、シニアの就業者増でしのいできた日本。だが限界に近付きつつある。特に深刻なのが飲食・サービス産業だ。
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男社会と決別すれば、ホワイトカラーに人材不足は起きない
正しく、理にかなっているはずの変革が受け入れられないことは世の常。だが社会の全体の変化に歩を合わせれば想像以上にスムーズに進むことも。その好例がセクハラ、パワハラへの対応だ。今、厳しく糾弾されているあの言動やこの行動も、…
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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