課題を製品開発に生かす

 大嶋さんは道具にも目を付けました。既存のデバイスだけでは快適なマイクロワーケーションの実現が難しいということを実感したそうです。そこで、マイクロワーケーションに役立つ試作品を考案。2021年3月、未来を構想するプロトタイプイベント「DIG UP!」展で披露しました。

 その一つが「OTODENWA(オトデンワ)」。屋外で騒音を消し、自分の声だけを拾ってくれる音声入力デバイスです。

試作途中のOTODENWA。本体内にマイクが内蔵されており、他の人に会話が聞かれる心配もない。本体色は、カフェでもなじみやすい色にしたそう(画像:FUTURE LIFE FACTORY)
試作途中のOTODENWA。本体内にマイクが内蔵されており、他の人に会話が聞かれる心配もない。本体色は、カフェでもなじみやすい色にしたそう(画像:FUTURE LIFE FACTORY)

 「屋外でのオンライン会議では突然、騒音が発生して相手に迷惑をかけたり、会話の内容が周囲に聞こえてしまうなどの問題があります。自分の声が漏れることを防止するためのデバイスとして、静音化するハウジング構造を使ったマイクを考案しました」

 社内での選考を経て、今年の秋に関連会社から商品化が決定(商品名はmutalkに変更)。マーケットが広いメタバース向けの商品として展開される予定ですが、ワーケーション普及にも一役買う商品になりそうです。

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