多様な働き方の一つとして着目された「ワーケーション」、そして「地方移住」。リフレッシュと固執しすぎないビジネスマインドの形成において、オフィスに縛られない働き方の実現として期待された。地方自治体は、観光産業に頼らない第2の柱として熱視線を送っている。だが、新型コロナウイルスのワクチン接種が進むにつれて、徐々にオフィスへの出勤を求める企業もあり、ワーケーションや地方移住を受容するか否かが大きく分かれつつある。地方移住は、現地で新たに仕事を探すことの難しさや、現地のコミュニティへの気疲れ、憧れていた田舎暮らしとのギャップも数多く存在するという。事例を踏まえ、現場感覚で受け入れられていないポイントがどこなのかを探っていく。
シリーズ
ワーケーションと地方移住のリアル

完結
7回
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ワーケーション経験者わずか約4% 普及促進の鍵は「近所」
リゾート地や観光地に赴いて仕事をするワーケーション。実は、経験者はたったの約4%という観光庁の調査結果があります。普及促進のためには、近所でワーケーションを行う「マイクロワーケーション」が鍵となりそうです。
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ワーケーション先として選ばれる地方自治体になる処方箋
知名度や観光地として実績がない先でもワーケーション先に選ばれる。逆にワーケーション先とアピールしても人が来ない。そのギャップはどこにあるのか。地方自治体目線での地域性のアピール方法について関西大学社会学部の松下慶太教授に…
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「人に会いに行く」ワーケーションで仕事の幅を広げる
ワーケーション先を場所の知名度や仕事のしやすさだけで決めるのはもったいない。新たな目的を人との出会いにシフトして、チャレンジしてみませんか?
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新しいバケーションスタイル「マイクロツーリズム」は定着するか
新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛で、大打撃を受けた旅行・観光業界。1年以上の苦境を経て異なる着眼点で見つけ出した糸口が、新たなビジネスモデルになりつつあります。
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うまくいくワーケーションの宿選び リピーターの「判断軸」は
ワーケーション先を選ぶ際、多くの人が求める条件が「自然」と「仕事環境」ではないでしょうか。選ばれる宿泊先をチェックしていくといろいろな理由が分かってきました。
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「年賀状と同じくオフィス勤務は廃れる」ヤフー湯川氏
緊急事態宣言の発令前後には、オフィスかリモートワークかの二元論が度々議論される。そんな中ヤフーは全国どこでも勤務できるという異常とも呼べる宣言を行った。飛行機での本社出勤も可能となった先進的な制度。その背景を伺った。
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失敗しないワーケーション 初心者が押さえておくべき3つの心得
柔軟な働き方として注目を集めたワーケーション。だが、上手に活用できている人と失敗している人、はたまたワーケーションなんてと諦めている人とで大きく反応が分かれる。その理由をワーケーションのスペシャリスト児玉真悠子氏が分析す…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
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1000年企業の肖像
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10 Questions
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
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ファクトフルネス思考
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
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グルメサイトという幻
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回