ヒト・モノ・カネを体系的に学ぶことができるビジネススクール。多くの社会人にとってビジネスを学べる場として重宝されています。そんなビジネススクールの中でも、ビジネスの創造や社会の変革に挑戦する高い志を持ったリーダーを世に多く輩出する グロービス経営大学院(MBA)

 その現役・実務家である教員たちが、ビジネスパーソンに必須のビジネスフレームワークやマインドセットのコンテンツをお届けします。

 今回、取り上げるのは「CAGE分析」。これは、海外進出をするに当たり、地域の固有性や他地域との「隔たり」を理解するために活用できるフレームワークで、国や地域ごとに留意する点やマネジメント上のヒントを得るのに役立つ手法です。

 CAGEという英単語から、鳥かごや犬猫用のケージを想像する人もいるでしょう。こうした連想はあながち見当違いともいえません。

CAGE分析とは?

 企業がグローバル展開する際、進出先を考えるに当たって、自国と進出先との間に横たわる「隔たり」に着目し、進出先では自社の活動にどのような制約が課されるかを分析する必要があります。

 この隔たりに着目するポイントとして、Cultural:文化的な隔たり、Administrative:政治的な隔たり、Geographical:地理的な隔たり、Economic:経済的な隔たりという4つの視点で分析する手法を、それぞれの頭文字を取って「CAGE分析」と呼びます。

 この4つの視点で、自国と他国のマクロ環境を対比し分析することで、国や地域による差異や類似性を理解することができます。

 一般的には自国との差異が小さい国では、それまでの自国でのビジネスのやり方が通用しやすいでしょうし、自国との差異が大きい国ではその逆の傾向になるでしょう。CAGE分析は、どこまで自由に企業活動ができるのか、あるいは制約を受けるのかといった示唆を与えてくれます。

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