夜の繁華街のネオンも明るさを取り戻し、終電付近の電車には赤ら顔の人々も増えた。久方ぶりの忘年会の開催など、外食産業にとっては追い風が吹きつつあるのかもしれない。
飲食店を語る上では外せない、ビュッフェスタイルの店は、新型コロナウイルス禍はいったいどのような状況だったのか? 今回は、ホテルニューオータニ(東京)ザ・メインの人気ビュッフェダイニング「VIEW & DINING THE SKY」だ。

1964年の東京オリンピック・パラリンピック開催に際し、海外からのお客さまを迎えるにあたって国内の宿泊施設不足を補うべく、政府の要請をもとに誕生したのが「ホテルニューオータニ」だ。その最上階である17階といえば、日本初の回転展望ラウンジ「BLUE SKY」(「THE SKY」の前身)がある。海外から訪れるお客さまに全ての席から富士山を見てほしいというおもてなしの気持ちから造られた。フロアが1時間かけてゆっくり360度まわる稼働システムには、戦艦大和の技術が応用されているというのは有名な話だ。
コロナ禍以前、訪日外国人がますます増える見通しであった2019年6月リニューアルのタイミングで席数を増やし、より多くのお客さまに楽しんでいただけるよう展望ラウンジの回転は停止した。回らなくても、開放感がある眺望は素晴らしく、360度すべての席から楽しめる。

店内は和食、洋食、中華、前菜、スイーツの5つのコーナーに分かれており、全部で約90種類の料理を時間内、心ゆくまで好きなだけ食べることができる。その中でもすし・鉄板焼き・天ぷら・ローストビーフなどを提供するエリアは、“ステージキッチン”と呼ばれ、料理人が常に出来たての料理を振る舞ってくれるのが醍醐味(だいごみ)だ。


ホテルニューオータニ マネージメントサービス部マーケティング課 広報を務める小布施萌氏にお話を聞いた。
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