料理・空間・音楽・接客が全てをつなげる店舗を

磯﨑氏:人のクロッシングポイントを狙うことにこだわりがあるので、これを生かしつつ今の時代に沿った変化にも取り組んでいきたい。カフェ需要を伸ばせたので、社内でも屈指のコーヒー通である川崎智巳を店長として今年の3月に就任させた。優秀な人材が多いのも当社グループの強みだ。

川崎智巳店長。2017年に入社。焼き鳥繁盛店の「あぶりどりバリ鳥 恵比寿」店長を経て、現在「bistroあわ」店長を務める
川崎智巳店長。2017年に入社。焼き鳥繁盛店の「あぶりどりバリ鳥 恵比寿」店長を経て、現在「bistroあわ」店長を務める

 続いて川崎智巳店長にも話を聞いた。

「bistroあわ」店長に就任した時はまず何をやった。

川崎智巳店長(以下、川﨑氏):前店長とは年齢も近くて仲が良く、仕事後や休みのときに何度も足を運んだので、店のことはよく知っている。ただ業態が大きく変わったので、そこを自分が店長としてどう強化できるかを考案中だ。もともとコーヒーが大好きで、カフェの飲み歩きをよくしていたので、すぐに麻布十番周辺の人気カフェは全て視察し、人気の要因も探った。

周辺の人気カフェを視察してどう思ったか。

川崎氏:いやー、強大だ。専門店さんはやはり強い。しかし「bistroあわ」のコーヒーにも興味を示してくれるお客さまもいるので、その方たちのために美味しいコーヒーを笑顔で提供していきたい。

現在、モーニングとランチのカフェ業態と、お酒も提供する飲食業態の二毛作。うまくやっていけるか。

川崎氏:最初は試行錯誤したが、21年10月の売り上げはコロナ前の19年同月に比べて75%の370万円と、損益分岐レベルにまで回復した。

年末の繁盛期に向けてどう動くのか。

川崎氏: 年末は、忘年会の少人数化、いい店でいいモノを食べる傾向が強い。「bistroあわ」は忘年会そのものではなく、待ち合わせの0次会や、2次会需要を狙っていく。小さな店舗は小さな店舗なりの強みであるフットワークの良さを最大限に生かして、飲食を楽しんでいただけるように動いていきたい。

 また、12月に入って当社グループ「馬並み家 三田本店」「鮨 酒 肴 杉玉 木場」の新店がオープンするなど、刺激も受けている。

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