東京都福祉保健局の発表によると、東京都の新型コロナウイルス新規感染者数は2022年9月20日時点で3794人となり、前週の同曜日から5000人超減少となった。QUICKが同日9月20日に発表したコロナの「動的予測」でも、東京都の感染者数は再び減少のペースが早まる見通しだ。9月17日から始まった連休も台風14号の影響で人出が少なかったため、さらなる減少加速が予想される。

東京の一等地でシャトーブリアンを2480円で味わえる

 長引く新型コロナウイルス禍で、「飲食業界のピンチをチャンス」と捉え、あえて新店舗の出店で勝負をかける飲食グループがある。群馬県・前橋市を拠点に複数の飲食事業を展開しているグローバルファクトリーもそのひとつだ。コロナ禍前は、アジアンテイストの多国籍居酒屋が人気を集め、グループ月商3000万円を超える繁盛店だった。

 しかし新型コロナウイルスの感染拡大により、グループの売り上げは前年比90%までダウンした。落ち込みが少なかった店舗は、17年12月に、若者の酒離れから専門化を図るために業態変更をしていた「親方ホルモン」(現「肉匠 親方 本店」)だ。焼肉店に注力するため、別業態の店舗を閉店し、もう1店舗も同様に業態変更し、2階建ての店舗スペースの1階を焼肉弁当のセントラルキッチンとして稼働させた。県内のスーパーに卸すなど厳しいコロナ禍を耐えしのいだ。そして22年5月、東京都・赤坂に「肉匠(にくしょう) 親方」がオープンすることになったのである。

「肉匠 親方」のキャッチコピーが描かれたゲートを直進すると店舗入り口へ。大きなちょうちんと横長のヤキニクのれんが雰囲気を醸し出す
「肉匠 親方」のキャッチコピーが描かれたゲートを直進すると店舗入り口へ。大きなちょうちんと横長のヤキニクのれんが雰囲気を醸し出す

 店内は温かみを感じさせる掘りごたつスタイルで、最大80人まで利用できる大型店舗だ。20カ所に設置した強力な換気ダクトが、わずか3秒で店内の空気を入れ替えてくれるので、大衆焼肉店にありがちな焼肉の匂いが衣類に付く心配はほとんどない。

銀色の換気ダクトが近未来感さえ感じさせ、店内のデザインアクセントにもなっている
銀色の換気ダクトが近未来感さえ感じさせ、店内のデザインアクセントにもなっている

 掘りごたつスタイルは、靴を脱いでリラックスして食事ができる。テーブルは2人と4人用があり、中央の仕切りを取ると8人用にもなり、さまざまな人数の会食にも対応できる。

接待などは奥にある角席がおすすめ。店内壁面にはその近くの席を利用した著名人のサインが描かれている
接待などは奥にある角席がおすすめ。店内壁面にはその近くの席を利用した著名人のサインが描かれている

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