鎌倉・由比ガ浜「タイ村」

由比ガ浜名物は健在、タイフェスグランプリ店参戦

 最後に紹介するのは、いまや由比ガ浜名物としても定着している「タイ村」だ。夏、暑いときに無性に食べたくなるタイ料理。パクチーやナンプラー、コブミカンなど特有の香りが食欲を刺激する。由比ガ浜に登場以来、数や規模を変えながら“海の家最強フードコート”として君臨している。

 今年は、タイ料理をメインとした老舗店「アジアンフーズ889」や「台湾料理889」、ネパール料理も取り入れたアジアン屋台「チャオサイゴンパリバール」、珍しいスリランカカレーを食べさせてくれるスリランカ食堂「ARALIYA LANKA(アラリヤランカ)」、特大生カキ料理「叶夢かむ」、トルコ料理「DOYDOYケバブ」など国際色豊かな店舗が集結した。テーブル席エリアを囲むようにお店が配置されている。砂場にはキッズ向けの玩具がたくさん置かれ、食事が終わってムズムズし始めた子供たちの遊び場になっている。

タイ村外観。由比ガ浜で最も大きなスペースを取って営業中
タイ村外観。由比ガ浜で最も大きなスペースを取って営業中

 夜はライトアップされて昼とは違ったエキゾチックな雰囲気に包まれるので、時間が許すなら夜のタイ村も味わってほしい。夜に鎌倉地元のお客やファミリー連れのお客が増えるのもタイ村の特徴で、地元に愛されている証しと言えよう。

夜のタイ村は、ライトアップされ雰囲気が変わる
夜のタイ村は、ライトアップされ雰囲気が変わる

 特筆は、「タイフェスティバル」08年と11年の2回、グランプリに輝いた千葉・成田駅付近にある「バーン・プータイ」だ。約10年ぶりにタイ村にカムバック出店を果たした。

「バーン・プータイ」ブース。写真メニューがいずれもおいしそうで迷うのは必至
「バーン・プータイ」ブース。写真メニューがいずれもおいしそうで迷うのは必至

 定番人気の生春巻き(1000円)や辛いスープがやみつきになるトムヤムクン(1200円)をはじめ、空心菜炒め(1000円)、焼きビーフン(1000円)、パッタイ(タイ風焼きそば、1000円)、タイ風魚のさつま揚げ(1000円)など、メニューは豊富。そして一番人気は鶏肉のガパオライス(1200円)。希望すればよりスパイシーな味付けにしてくれるのでお願いしてみるとよい。料理を担当するのは、今田シリーさん。娘で同店代表を務める今田ちえみさんとの親子コンビでお店をもり立てる。タイ飯は一度食べると、うまさの連鎖反応で次々にメニューを追加してしまうから不思議だ。

「バーン・プータイ」の一番人気メニュー 鶏肉のガパオライス
「バーン・プータイ」の一番人気メニュー 鶏肉のガパオライス
料理担当の今田シリーさんと、娘で同店代表の今田ちえみさんがお迎えする
料理担当の今田シリーさんと、娘で同店代表の今田ちえみさんがお迎えする

 以上、鎌倉・由比ガ浜の海の家でうまいと評判の3店舗を紹介した。機会があればぜひ立ち寄ってほしいものだ。

取材を終えて

 3年ぶりに再開した鎌倉・由比ガ浜。筆者も3年ぶりに訪れたが、どこの海の家も前向きで、海の家を開けられた喜びと、このひと夏頑張っていこうという強い意気込みを感じた。サマーシーズンにしか出合えない海の家で、日差しを浴びて潮風を感じながらおいしい料理と共にキンキンに冷えたビールを飲む。夏にしかできない最高の醍醐味だろう。コロナ感染拡大とあまりよくない天候続きが心配ではあるが、すべての海の家が無事に8月31日の最終日まで全力で走り切ってくれることを祈りたい。

この記事はシリーズ「負けない外食」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。