鎌倉・由比ガ浜「鎌倉茶屋」

昭和テイスト漂う畳のお座敷でとんこつラーメンを堪能

 続いては、昔ながらの畳のお座敷でくつろげる、懐かし、昭和テイスト漂う海の家が「鎌倉茶屋」だ。幼少期、畳に寝転がってかき氷やイカ焼きを食べた思い出がよみがえる。

 料理も昔ながらのメニューで、サザエのつぼ焼き(600円)、焼き白はまぐり(400円)、焼きホタテ(400円)、焼きトウモロコシ(400円)など充実。料金設定がリーズナブル。また夏の定番のかき氷(イチゴ、パインなど各種500円)、丸かじり冷凍パイン(400円)もあり、クールダウンに最適である。

畳のお座敷の「鎌倉茶屋」。ぬれたタオルが干されているのも昔ながらの海の家の風景
畳のお座敷の「鎌倉茶屋」。ぬれたタオルが干されているのも昔ながらの海の家の風景

 今年「鎌倉茶屋」の目玉として新たに、横浜の繁華街・野毛にある人気九州とんこつラーメン「九州とんこつラーメンのげら~」が出店。今回の出店に伴い、「九州とんこつラーメンのげら~」桜木町本店を9月12日まで臨時休業するほどの力の入れようだ(横浜の弘明寺店は通常通り営業)。お店と同じ本場・本物のとんこつラーメンを再現するために、大きなずんどうは、お店から持ち込んでいる。長時間炊き上げる豚骨スープをはじめ、自家製チャーシュー、素材にこだわった特注麺を使用したとんこつラーメン(800円)は、絶品のおいしさだ。

年季が入ったオレンジの看板が目印
年季が入ったオレンジの看板が目印
くどくないすっきりした豚骨スープが特注麺と絶妙に合う
くどくないすっきりした豚骨スープが特注麺と絶妙に合う

 「鎌倉茶屋」を運営する合同会社ARAI代表の新井まきお氏(以下、新井氏)にお話を伺った。

新井まきお氏
新井まきお氏
サマーシーズンに「鎌倉茶屋」を運営する他、日焼けサロンを横浜・関内はじめ神奈川県内にて6店舗を展開する。陽気で明るい彼と会話するために通うお客もいるという。鍛え抜かれた腹筋は必見

設営に700万円、機材置きに200万円

3年ぶりに由比ガ浜の海水浴が再開。今のお気持ちは?

新井氏:待ちに待ったという感じ。大変うれしい。再開が決まってたくさんの常連客の皆さんからもご連絡もいただいた。

2020年、コロナ禍ではじめて海水浴が中止になった時はどんな感じだったか。

新井氏:県がガイドラインを示し、中止を決めたのが5月21日。6月1日から建築業者が入って1カ月かけて海の家を設営することになっていた。スケジュールを空けてくれていた建築業者の方には申し訳なかった。

設営する費用はどのくらいかかるのか。

新井氏:「鎌倉茶屋」は建築機材を所有しているので安いほうだが、規模が大きいので700万円程度はかかる。中古の家を買うのと同じくらいだ。また機材の置き場所としての倉庫代に年間200万円はかかる。

簡単な造りの海の家でも予想以上にお金がかかることが分かった。2年目はどうだったか。

新井氏:1年目は誰も経験したことがないコロナ禍だったのでキャンセル料はかからなかったが、2年目は建築業者からキャンセル料として3分の1を払ってほしいと依頼が来た。丸々1カ月、スケジュールを空けていたのでごもっともだろう。ちょうど別に建築案件があったのでその仕事を振り替えてキャンセル料はなしにしてもらった。他の海の家の皆さんもそこは大なり小なり苦労されたのでないかと思う。

それは大変だった。換気のいい海の家だが、何か新型コロナウイルス感染防止対策はしたのか。

新井氏:コロナ禍前までは団体客用の10人席や20人席を設けていたが、今年は感染防止対策で団体客用の席はなくし、すべて4人席とした。

畳のお座敷席は4人までの設定。シャワー&コインロッカーが付いて1人1日利用で1800円
畳のお座敷席は4人までの設定。シャワー&コインロッカーが付いて1人1日利用で1800円

今回、「九州とんこつラーメンのげら~」を導入した。狙いは。

新井氏:3年ぶりの海の家で、新しい強力な目玉商品が欲しかった。プライベートでも通う大好きな「のげら~」のオーナーが後輩だったので、お願いして出店してもらった。食べていただいたお客様にも大好評で、「鎌倉茶屋」の新名物になりそうだ。

本場の絶品とんこつラーメンのうまさに笑みがあふれる
本場の絶品とんこつラーメンのうまさに笑みがあふれる

次ページ 由比ガ浜名物は健在、タイフェスグランプリ店参戦