6月27日、気象庁から関東甲信地方の梅雨明けが発表された。平年より22日早く、昨年より19日早い梅雨明けとなった。過去最高の猛暑続きに。しかし台風4号の影響もあり、「戻り梅雨」の様相も。暑すぎると食欲がなくなり、雨天でも人出が減る。飲食店の売り上げが大きく影響される天候の動向にも目が離せないところだ。

 大なり小なり新型コロナウイルス禍での影響を受けた飲食店。しかしコロナ禍にオープンしても順調に客を動員しているお店がある。2020年6月に1号店である東京・吉祥寺のオープンに続き、昨年3月、東京・渋谷にオープンした「挽肉と米」だ。

炭火焼きのハンバーグ
炭火焼きのハンバーグ

 運営は、ハンバーグ通にはおなじみ「山本のハンバーグ」など19店舗を展開する俺カンパニー(東京・渋谷)。毎朝、店内で挽いた牛肉100%の挽肉を、お客の前で炭火焼きにし、炊きたての羽釜ごはんと一緒に食べられるお店だ。コンセプトは「挽きたて、焼きたて、炊きたてを提供する」。最高にうまい状態の焼きたてハンバーグを、気取らずうまい白米に躊躇(ちゅうちょ)なくのせて食らう、究極のおいしさを追求した最強コスパのハンバーグ店と言えよう。

 場所は、SHIBUYA 109側の道玄坂を上がっていき、「サンマルクカフェ」が入っている道玄坂センタービルを右折して道玄坂小路を直進、2つ目の雑居ビル。「209スタンド」横の急斜面の階段を上がると入り口がある。

隠れ家的シチュエーションもいい
隠れ家的シチュエーションもいい
老舗ホテル風の木造の扉で、部屋番号表示は「1129(いい肉)」
老舗ホテル風の木造の扉で、部屋番号表示は「1129(いい肉)」
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 店内は、コンクリート打ちっぱなしのスタイリッシュな空間に優しい木目調のテーブルと椅子、巨大なシルバーのダクトがアクセントになっている。楕円形のカウンター席で25席。カウンター席の中には焼き場が2カ所、ご飯の炊き場が4カ所ある。斜め奥には段差がアップされた「ジュウジュウシート」と呼ばれる有料の予約席6席があり、合計31席。すべての席の前にはミニ網台があり、挽きたて焼きたての熱々ハンバーグが置かれる。

楕円形のカウンター席は、スタイリッシュでインパクトあり。どの席からも焼いてるハンバーグの様子がうかがえるのがうれしい
楕円形のカウンター席は、スタイリッシュでインパクトあり。どの席からも焼いてるハンバーグの様子がうかがえるのがうれしい

 メニューは、挽肉と米の定食(1500円、以下いずれも税込み)のみ。ハンバーグは1個90gを3個まで食べることができ、注文時に個数を伝える。食べるペースに合わせてスタッフが次のハンバーグを焼いてくれる。これに羽釜で炊いたふっくらツヤツヤの炊きたてのご飯、味噌汁、生卵1個が付く。ご飯のおかわりは何度でもできる。白菜の梅酢漬けや生しょうゆ、ハンバーグのうまさをさらに引き出すための薬味として、食べるしょうゆ、青唐塩レモン、椒麻(ジャンマー)、麻辣粉(マーラーコ)、青唐辛子のオイル漬け、ニンニクふりかけもある。

 3個のハンバーグでは物足りないという強者(つわもの)は、ハンバーグ1個90gを400円で追加できる。サイドメニューは、挽肉とポテトサラダ(600円)など。ドリンクは黒烏龍茶(同)、有田の「飲むみかん」(同)、高知の生姜エール(同)などソフトドリンクと、ハイネケンやキリンラガービール(中瓶、ともに680円)、ハイボール(700円)やグラスワイン(980円)、ボトルワイン(5000円)などアルコール類も最低限そろっている。

羽釜で炊いた炊きたてのご飯は甘くてうまい。4つの炊き場で15分ごとに炊き上がる
羽釜で炊いた炊きたてのご飯は甘くてうまい。4つの炊き場で15分ごとに炊き上がる

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