2000万円超のグランドピアノを置くライブレストラン

 店舗面積474平方メートル、天井高7メートルの開放感がある店内は訪れる人たちを圧倒する。海外にあるセレブリティー向けのクラブのような内装と空間だ。ステージには300インチモニターと、ショパンコンクールにも採用され、多くの音楽家に愛され至宝と呼ばれるグランドピアノ、スタインウェイの最上級モデルD-274を設置。その価格が2200万円と聞いて驚かされた。まさに一流のピアニストや演奏家たちの演奏を聴きたくなるような環境だ。音響設備も含めて、もはやライブレストランである。

壁面上層部には横幅広くガラス窓がある。スイッチ操作で開くカーテンは、ウエディングパーティーやライブイベントの演出でも使われている
壁面上層部には横幅広くガラス窓がある。スイッチ操作で開くカーテンは、ウエディングパーティーやライブイベントの演出でも使われている

 店名「ORENO」の前に付いているGrand Maison (グランメゾン)という言葉は、実は和製フランス語。フランスでは使われていない言葉で、ミシュラン3つ星クラスのフレンチレストランを表す言葉として日本飲食業界では定着している。木村拓哉さん主演のドラマのタイトル「グランメゾン東京」もそこから来ている。ちなみに、フランス料理を扱う飲食店は(1)カフェ、(2)ブラッスリー、(3)ビストロ、(4)レストラン、(5)オーベルジュ(宿泊施設併設の料理店)、(6)グランメゾン――と6つのクラスに分かれており、グランメゾンは格式が最も高いフレンチレストランのことを指す。

 料理は、「俺のフレンチ」でも看板メニューの牛フィレ肉とフォアグラのロッシーニ トリュフソースがお薦め。食べ応えある分厚いフィレ肉の上に大きなフォアグラを乗せて、さらにトリュフをたっぷりかけた逸品。マディラ酒をベースにしたペリグーソースも絶妙なおいしさで食欲をそそる。ランチでは、ロッシーニを中心に前菜、俺のベーカリーパン、スープ、デザート、食後の飲み物とセットになる、ロッシーニコース5500円(消費税・サービス料込み、以下同)があるので、まだ食べたことがない人はこちらをお試しあれ。

「ORENO」のコースでもメインディッシュになる「俺のフレンチ」の看板メニューの牛フィレ肉とフォアグラのロッシーニ トリュフソース
「ORENO」のコースでもメインディッシュになる「俺のフレンチ」の看板メニューの牛フィレ肉とフォアグラのロッシーニ トリュフソース

 「ORENO」は、コースもしくはセットのみ。懐具合と相談して、3つのコースからセレクトしたい。

 一番リーズナブルな「コース・セゾン」。匠の前菜、季節のスープ、メインディシュ(本日の魚介料理“海からの呼びかけ”または 牛フィレ肉のステーキ“赤ワインのソース”)、デザートのモンブラン、食後の飲み物(コーヒー/紅茶/ローズ サスティナビリTEA)まで付いて5280円。これは大変良心的な価格といえよう。まさに高級店の3分の1の価格を実践している。

 牛フィレ肉とフォアグラのロッシーニ トリュフソースも選べる「コース・オレノ」が7480円。そして特筆は、プレミアムな「コース・グランメゾン」。キャビアのカクテルから始まり、アワビのカルパッチョ、本マグロのミ・キュイ、活オマールエビなどまさに最高級の食材の供宴。極め付きはメインのロッシーニ 四皇帝風 ペリグーソース。通常のロッシーニにキャビアまで乗せている豪華版だ。 後ほど詳しく紹介するが、燃え盛る炎のフランベ・スイーツや食後の飲み物が付いて1万3200円。ハレの日は、奮発してこのコースを選びたいものだ。

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