喜多方ラーメン坂内はコロナ禍にどう向き合ったのか。大手町店の小松崎照美店長に話を聞いた。

小松崎照美さん。2018年10月に麺食入社。同年12月、茨城県石岡市にオープンした「喜多方ラーメン坂内 石岡店」副店長を経て、20年10月に大手町店で副店長に。21年10月に同店店長へ昇格、現在に至る
小松崎照美さん。2018年10月に麺食入社。同年12月、茨城県石岡市にオープンした「喜多方ラーメン坂内 石岡店」副店長を経て、20年10月に大手町店で副店長に。21年10月に同店店長へ昇格、現在に至る

20年4月に緊急事態宣言が発出された際、店舗の状況はどうだったのか。

小松崎照美店長(以下、小松崎氏):大手町店が入っているビルは、地下1階と1階に飲食店のテナントが入っており、上のフロアはオフィスが占めている。最初の緊急事態宣言中は、東京都の指導の下、営業時間(本来の午後10時までを)を午後8時までとし、酒類の提供を午後7時までとした。当時は私は別の店にいたため前店長からの伝聞になるが、来店客数は通常時の半分以下で、売り上げも同様に半分以下まで落ち込んだそうだ。

当時は営業を休止する店が多く、開けても閑古鳥状態だった飲食業界の中では、善戦したといえる。デリバリーやテークアウトは行ったのか。

小松崎氏:当初、ウーバーイーツや出前館を使ってデリバリーを行った。しかし手数料が35%もかかってしまう。その分を価格に上乗せすると、お客様に高い金額で喜多方ラーメンを提供することになる。また、届ける時間を考慮し、スープと麺を別々にしても麺自体が伸びてしまい、ベストな状態の喜多方ラーメンを配達できないと考え、途中で断念した。

麺のデリバリーは常にそこが問題になる。テークアウトはどうだったか。

小松崎氏:テークアウトは大変好評であった。出来たてのラーメンを持ち帰り用の容器にしっかり密封してお渡しした。熱々の喜多方ラーメンを食べられると評判になった。徒歩で時間がかかる方には、要望があれば麺の硬さを少し硬めにするなど調整した。また店舗販売限定で、焼豚付きの「お土産ラーメンセット」もよく売れた。生麺なので消費期限は短いが、購入したその日の夜であれば最高においしく食べられる。大手町店では2020年4月20日から販売を開始して、22年2月27日時点で2662食販売している。

お家で坂内♪  麺2食と、スープ2人前、焼豚、メンマ、ネギが入って喜多方ラーメンセット1300円。ネギラーメンセット1480円、ネギ焼豚ラーメンセット2020円 
お家で坂内♪ 麺2食と、スープ2人前、焼豚、メンマ、ネギが入って喜多方ラーメンセット1300円。ネギラーメンセット1480円、ネギ焼豚ラーメンセット2020円 

店に行けなくとも、家で喜多方ラーメンを食べたい人が多い証拠だ。感染予防対策はどのようなことを行っていたか。

小松崎氏:スタッフ全員が出勤時に検温し、体調管理を徹底。マスク着用、手洗いおよび手指アルコール消毒も欠かさない。空気清浄機を設置し、入り口を開けて換気も行っている。また飛沫防止ボードをテーブル上に設置し、席数も通常24席を19席まで減らして対応した。お客様にもソーシャルディスタンス、手指のアルコール消毒をお願いしている。

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