焼き鳥の各部位を日本酒で堪能

 新規客開拓および来店客の日本酒需要をアップさせるために最近スタートしたのが、焼き鳥と日本酒のペアリングが楽しめる「焼鳥 日本酒ペアリングコース」だ。このコースではまず、ファーストドリンクのみ、喉の渇きを潤すためのビールやウーロンハイ、炭酸水など好みのドリンクを提供している。同じタイミングで、前菜も出している。

前菜。(左手前から時計まわりに)茨城県産あん肝海苔佃煮添え、島根県産白バイ貝うま煮、北海道産ずわいがに大和芋(にこごり)と手が込んで豪勢だ
前菜。(左手前から時計まわりに)茨城県産あん肝海苔佃煮添え、島根県産白バイ貝うま煮、北海道産ずわいがに大和芋(にこごり)と手が込んで豪勢だ

 前菜の次には、「名古屋コーチン地鶏スープと厚木しいたけ」の椀(わん)を出している。体の芯まで温まりそうな優しい味で、寒い季節にはありがたい。その後、焼き鳥と日本酒のペアリングが始まる。1品目は、ささみと梅肉の本わさび添え。さっぱりとしたささみに、酸っぱい梅肉とわさびがアクセントになっていてとてもうまい。

ささみ梅肉本わさび添え。梅肉と本わさび以外に芽ねぎが添えられるなど、食への細やかなこだわりが感じられる
ささみ梅肉本わさび添え。梅肉と本わさび以外に芽ねぎが添えられるなど、食への細やかなこだわりが感じられる

 日本酒1杯目は、青森県の純米吟醸酒「はちつる」。無濾過生原酒(むろかなまげんしゅ)で、しぼりたての風味も感じられるフルーティーでまろやかな味わいだ。ちなみに通常、絞った酒は、濁りや雑味を除くため濾過(ろか)するが、これをしない酒を無濾過と呼ぶ。

青森県の新聞を瓶カバーにしたユニークな「はちつる」。見た目のインパクト大
青森県の新聞を瓶カバーにしたユニークな「はちつる」。見た目のインパクト大

 2品目は白レバー、3品目のぼんじりと続く。白レバーは驚くほど新鮮でおいしい。レバーが苦手な人でも、食べられるかもしれない。ぼんじりは香ばしく、「はちつる」との相性が良い

こだわりの器に盛られた白レバーとぼんじり。本来、1品ずつ出されるが、撮影用に2品合わせて提供してもらった
こだわりの器に盛られた白レバーとぼんじり。本来、1品ずつ出されるが、撮影用に2品合わせて提供してもらった