5月病との向き合い方

 いずれにしても、5月病には何らかの治療薬が必要です。でも、それは薬である必要はありません。私はそれを「致良役(ちりょうやく)」と呼んでいます。新しい環境において、自分が「良」い状態に「致」るような「役」割を見つけるということです。

 身体を慣らすにせよ、眠れぬ夜に徹底的に考えるにせよ、目的は致良役を見つける点にあります。そのことを意識するだけでも、心身の疲れの原因も分かってきますし、何より前向きになれるのではないでしょうか。

 なんとなくだるい、テンションが低いのは、まだ新しい役割を見つけきれていないからだと思うのです。ただそれだけのことです。大丈夫、梅雨が明けるころには自然に心も晴れているはずです。

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