早慶人気は衰え知らず

 早慶の付属中学校の人気は相変わらず高い水準となった。そこには熾烈(しれつ)な受験生への課金競争とも言える事態も発生している。早稲田の付属中学校に合格をもらった2組の受験生家庭に話を聞くと、いずれの家庭も冬の追い込み時期には塾だけでなく、プロの家庭教師による指導を受けていた。難関校を目指す家庭の場合、こうして2本柱で受験に向かう家庭は少なくない。つまり、難関校を目指すというのは、そういう家庭と戦うことになる。

 前理事長の不祥事で人気が下がるのではとの懸念のあった日大付属系の中学校は、大きな影響を受けることなくむしろ微増となった。受験日を増やした日大藤沢中学校は、その分志願者数を増やす結果となった。

 注目は東海大学の付属校。特に東海大学付属浦安高等学校・中等部はこの5年で志願者数が倍近くに増えた。

東海大学付属浦安高等学校・中等部の志願者数推移 (首都圏模試センター提供)
東海大学付属浦安高等学校・中等部の志願者数推移 (首都圏模試センター提供)
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 こうした中堅校の志願者増は、近年の受験生家庭の傾向を表している。上位校を狙う家庭がいる一方で、中高一貫の6年間に受けられる教育に着目し、過酷な勉強をせずとも合格の希望が持てる中堅校を狙う家庭が増加していると言えるだろう。その結果、中堅校の志願者数が増えているとも言える。

 今年度もこの傾向は続きそうだ。

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