次に、市場性の違いについてですが、ポイントは主に以下の2点です。

・統一された取引市場の有無:債券は相対取引、株式は市場取引

 株式については、「株式上場」という言葉が意味する通り、証券取引所が管理運営する市場で取引することになります。株式を売買したい場合は、金融機関を介してこの市場にアクセスをすることで、他の投資家と自由に売買することができます。

 一方で、債券にはこういった取引市場が存在しません。債券を購入したい場合は、個別の金融機関と相対して取引する必要があります。

・金融商品が細分化されているか:債券は細分化され、株式は画一化されている

 この点は取引市場の有無のそもそもの背景ともなり得る違いです。株式の場合は、1つの会社が発行する株式の種類は通常は2つ(普通株と優先株)ですので、売買需要がマッチしやすく、画一化された取引市場の存在意義があるのです。

 一方、債券は同じ会社が発行したとしても、満期やクーポンといった条件がそれぞれ異なっており、1つとして同じ条件の債券は存在しません。つまり、一律で会社ごとに価格表示を行うことが難しいのです。そして、1つの会社で多くの債券が発行可能であることから、「特定の債券銘柄を売買したい」との需要も生まれにくく、画一的な取引市場が機能しにくい市場となっています。

 さて、次回は債券の信用リスク。そして個人投資家として債券投資とどうやって向き合うべきか。(タブーな投資も含め)ご案内します。

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