50歳からの資産運用。焦る必要は一切ありませんが、大失敗できるほどの余裕がないのも事実です。前回は、いかに怪しい情報から身を守るかについてお伝えしました。今回は、長期的に投資パフォーマンスを悪化させないための心構えについてお伝えします。

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

 投資を始めるためにGoogleで関連キーワードを検索していると、ターゲティング広告によって、Webサイトに表示される広告が投資に関するものに占められてしまいます。投資への意識を高め始めると、普段であれば見逃していたWeb広告にも興味が移ってしまいます。

 そんなときに目を奪われるのが投資に関するキャンペーン情報ではないでしょうか。口座開設によるキャッシュバックキャンペーン、投資の無料相談によるAmazonギフト券贈呈キャンペーン、外貨定期預金の優遇金利キャンペーンなど、各企業は顧客獲得のための施策に工夫を凝らしています。

 どれも魅力的なキャンペーンに映るでしょうが、これらに誘引され安易に投資してしまう事態は極力避けるべきです。こうした施策を利用してよい場合は、もともと投資を心に決めていて、たまたま「おまけ」がついてきた時だけです。この視点は、以前お話しした「株主優待」と全く同じです。

次ページ 投資関連のキャンペーンに注意