時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、恥をかくことも。そんな新たな時代を表す注目用語をまとめたのが、『日経キーワード2022-2023』(日経HR)。本書から一部抜粋して重要キーワードを紹介します。

ハラル認証

 ハラルとは、イスラム法に則った体系的な規範。イスラム教徒(ムスリム)に「許されているもの」のことで、礼拝から衣服まで生活全般に及ぶ。このうち、商品・サービスについて、ハラルの適正な要件を満たしていることの証明(その制度)をハラル認証という。認証された場合には1年もしくは2年に1回、更新審査を受ける必要がある。

 特に食品の認証基準は厳しく、原材料・飼料・肉の解体作業といった製造段階から、保存・輸送に至るまで、多くの要件が設けられている。豚肉や酒類の摂取が禁じられているため、豚由来成分(乳化剤・ゼラチンなど)やアルコール成分を含む調味料(みりん・みそなど)、添加物も使用できない。近年、インドネシアやマレーシアなどイスラム圏からの観光客も急増してきたなかで、国内の食品業界でも、認証団体(日本ムスリム協会、日本ハラル協会ほか)からハラル認証を取得する動きが拡大しており、ハラル認証を表示する商品が増えている。2021年の東京五輪の選手村では、参加205カ国・地域の多様な食生活に対応するために、ハラル食コーナーも設置された。

 ハラルは認証団体や国、宗派、個人によっても、その幅や受け止め方は異なる。専門家による認定制度は、1970年頃にマレーシアで始まったといわれるが、世界的な統一基準が確立されているわけではない。

※本内容は、『日経キーワード2022-2023』(2021年12月発行)のものとなります
日経キーワード 2022-2023』(日経HR編集部)

 時事・経済ニュースがみるみる分かるようになり、短時間でビジネスや社会の動きをつかめる。11テーマ、キーワードは500以上掲載。

 K字経済、SDGs、半導体不足、リスキリング、DX、宇宙ビジネス、脱炭素、ヤングケアラー、8050問題……。

 就職・転職、資格試験、公務員試験、昇進試験、入試、ビジネスなど、さまざまな場面で活用できる。

 幅広いテーマについて「よく耳にするけれども、うまく説明できない…」 そんな言葉の意味や背景が分かる。
1キーワードの解説をコンパクトにまとめ、定義や論点、「今」の状況を端的に押さえるのに最適。

 巻頭企画は激動の2021年を振り返り、未来を理解し生きぬくために重要な語を集めた「2021年の10大キーワード」。

 巻末「資料編」には日経ならではの「基礎用語 ミニ辞典」など、押さえておくと役立つ資料をまとめた。

この記事はシリーズ「時代を切り取る日経キーワード」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。