時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、恥をかくことも。そんな新たな時代を表す注目用語をまとめたのが、『日経キーワード2021-2022』(日経HR)。本書から一部抜粋して重要キーワードを紹介します。

新産業のフィールドは宇宙

 宇宙ベンチャーとは、小型ロケットの製造・打ち上げ、人工衛星の開発・製造・運用、人工衛星を利用した情報サービスなど宇宙に関する事業やビジネスモデルを提供するために新たに起業した会社のこと。

 世界には既に1000社以上の宇宙ベンチャーが存在しているといわれている。リスクマネーなどの資金調達が容易な欧米に比べて遅れがちではあるものの、日本でも近年様々な宇宙ベンチャーが誕生している。例えば、堀江貴文氏が出資しているインターステラテクノロジズはロケットの製造・打ち上げサービスを目指しており、2019年5月に日本の民間企業として独自に開発・製造したロケット「MOMO3号機」を初めて宇宙空間へ到達させることに成功した。ほかにも超小型衛星の設計・製造・運用を目指すアクセルスペース、専用衛星で宇宙ごみ(スペースデブリ)の除去事業を目指すアストロスケールなどがある。

 政府は15年に策定された新宇宙基本計画において、国内宇宙関連産業の事業規模を官民合わせて10年間で累計5兆円にするという目標を掲げた。さらに17年5月、宇宙ベンチャー育成のため「宇宙産業ビジョン2030」をまとめた。現在1.2兆円の国内宇宙産業の市場規模を、30年代早期までに2倍の約2.4兆円に増加させるというものだ。

 米モルガン・スタンレーの予測では、現在37兆円の世界の宇宙産業市場は、40年には105兆円を超えるという。米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)による宇宙開発企業スペースXが、20年5月に民間初の宇宙飛行を実現。さらに、22年には中国の宇宙ステーション「天宮宇宙ステーション」が完成予定だ。世界の市場開拓は宇宙へ向かっている。

(本内容は、日経キーワード2021-2022発行時点(2020年12月)の内容になります。)
日経キーワード 2021-2022』(日経HR編集部)

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この記事はシリーズ「時代を切り取る日経キーワード」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。