時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、恥をかくことも。そんな新たな時代を表す注目用語をまとめたのが、『日経キーワード2021-2022』(日経HR)。本書から一部抜粋して重要キーワードを紹介します。

宇宙ごみ(スペースデブリ)

 宇宙ごみ(スペースデブリ、Space Debris)とは、宇宙空間に漂う人工衛星やロケットの残骸などのこと。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)によれば、宇宙ごみは高速で運動しているため、人工衛星や宇宙ステーションに衝突すると大きな被害をもたらす可能性があり、衝突リスクは無視できないほど高くなっているとされている。2010年時点では、直径10センチメートル以上のデブリは約2万個、10センチメートル未満1センチメートル以上では約50万個あると推定されている。

 07年の中国のミサイルによる人工衛星破壊実験や、09年の米ロの人工衛星衝突事故によって、スペースデブリの数は一気に跳ね上がった。

 JAXAでは17年1月、宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機を使用して宇宙ごみを取り除く実験を実施。具体的には「こうのとり」から宇宙ごみに金属製の細いワイヤー(導電性テザー)を引っかけ、電流を流すことで大気圏に宇宙ごみを落下させるというもの。宇宙ごみに電流を流すと地球との磁場の関係で宇宙ごみの速度が落ち、大気圏に突入し燃え尽きることになる。今回の実験ではワイヤーがうまく放出できず失敗したものの、20年代中には実用化を目指している。

 宇宙ごみの除去事業を行うアストロスケール社のデブリ除去実証衛星「ELSA−d」は、20年度内に打ち上げの予定。また、川崎重工業もデブリ除去事業に乗り出しており、実証実験として超小型衛星「DRUMS」を20年度に打ち上げ、25年の事業化開始を目標としている。

(本内容は、日経キーワード2021-2022発行時点(2020年12月)の内容になります。)
日経キーワード 2021-2022』(日経HR編集部)

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