時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、ちょっとした恥に繋がることも。そんな新たな時代を切り取る言葉をまとめたのが、日経HRが刊行する『日経キーワード2021-2022』。本書から一部抜粋して重要キーワードをご紹介します。

BAT

 BAT(バット)とは、検索エンジンサービスを提供する「バイドゥ(百度、Baidu)」、インターネット通販を運営する「アリババ(阿里巴巴集団、Alibaba)」、メッセンジャーアプリを開発する「テンセント(騰訊、Tencent)」という、中国の大手インターネット関連企業3社の頭文字をとった造語。近年、IT(情報技術)をはじめとする様々な分野で世界の市場を席巻している米国の巨大IT企業(ビッグテック)4社を総称するGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon.com)という言葉になぞらえてつくられた。

 BATはGAFAと同じく、ビジネスや情報配信の基盤となるような製品やサービスを外部の企業などに提供するプラットフォーマーである。BATは中国政府の後押しや巨大な内需を背景に、急速に成長を遂げた。今では世界の覇権をめぐってGAFAと熾烈な争いを繰り広げており、その動向はグローバル経済に大きな影響を与えている。

 対する日本企業は、BATやGAFAに大きく遅れをとっている。この状況を変えるべく、検索サービスのヤフーを傘下に持つZホールディングス(ZHD)と韓国のインターネットサービス大手ネイバー(NAVER)の日本子会社LINEは、2019年11月に経営統合することで合意した。21年3月の統合を目指すとしており、実現すれば国内最大のIT企業が誕生することになる。

(本内容は、日経キーワード2021-2022発行時点(2020年12月)の内容になります。)
日経キーワード 2021-2022』(日経HR編集部)

 ウィズコロナ時代必携! 時事・経済ニュースがみるみるわかるようになり、短時間でビジネスや社会の動きをつかめる。14テーマ、キーワードは500以上収録。新しい生活様式、総合取引所、菅内閣、ギグワーカー、脱プラスチック、DX、VUCA、インフォデミック……。

 就職、公務員試験、資格試験、昇進試験、入試、ビジネスなど、さまざまな場面で活用できる。巻頭カラー企画は、コロナ禍と技術革新で変わる近未来の様子を見通す「どう変わる? “新しい生活"」。巻末の「資料編」には日経ならではのミニ辞典として、「経済・金融」「国際」などの基礎用語をまとめた。

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