時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、恥をかくことも。そんな新たな時代を表す注目用語をまとめたのが、『日経キーワード2021-2022』(日経HR)。本書から一部抜粋して重要キーワードを紹介します。

OPECプラス

 中東・アフリカを中心とした産油国からなる石油輸出国機構(OPEC)の加盟国13カ国に、ロシアやメキシコなど10カ国を加えた組織。2016年12月に設立された。世界の石油生産量の約4割を占めるが、設立から間もなく、サウジアラビアとロシアの主導の下、石油価格の安定を目的に協調減産を始めた。

 国際石油市場におけるOPECの影響力は、世界的な再生可能エネルギーへの転換やシェールガスを含めた化石燃料の開発に積極的な米国(19年・石油産出量世界1位)がエネルギー自給率を高めたことなどで低下し続けている。さらにコロナ禍の影響で、世界の原油需要が大きく落ち込み、原油価格も、20年4月には一時、前年末の3分の1以下にまで下落した。新たな需要の創出が求められるが、OPEC内の政治的対立(サウジアラビアとイラン)、増産を続ける米国との折衝など、課題は山積している。

(本内容は、日経キーワード2021-2022発行時点(2020年12月)の内容になります。)
日経キーワード 2021-2022』(日経HR編集部)

 ウィズコロナ時代必携! 時事・経済ニュースがみるみるわかるようになり、短時間でビジネスや社会の動きをつかめる。14テーマ、キーワードは500以上収録。新しい生活様式、総合取引所、菅内閣、ギグワーカー、脱プラスチック、DX、VUCA、インフォデミック……。

 就職、公務員試験、資格試験、昇進試験、入試、ビジネスなど、さまざまな場面で活用できる。巻頭カラー企画は、コロナ禍と技術革新で変わる近未来の様子を見通す「どう変わる? “新しい生活"」。巻末の「資料編」には日経ならではのミニ辞典として、「経済・金融」「国際」などの基礎用語をまとめた。

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