時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、恥をかくことも。そんな新たな時代を表す注目用語をまとめたのが、『日経キーワード2021-2022』(日経HR)。本書から一部抜粋して重要キーワードを紹介します。

菅内閣
2020年9月16日、自民党の菅義偉(すが・よしひで)総裁が臨時国会で第99代首相に選出され、自民、公明両党による連立内閣が発足した。安倍晋三前首相の病気理由による辞任に伴うもので、7年8カ月ぶりの首相交代となった。
国会での首相指名選挙に先立つ9月14日、自民党は安倍前首相(自民党前総裁)の後継を選ぶ総裁選を実施。菅氏が対立候補の岸田文雄元外相と石破茂元幹事長を破って第26代総裁に選ばれ、自民、公明両党が衆議院議席の過半数を占める国会で首相に選出された。
菅首相は就任後初の記者会見で、新型コロナウイルス対策を最優先課題とし、社会経済活動との両立を目指すと表明。省庁の縦割り体質の打破と規制改革に意欲を示した。
新内閣の閣僚20人のうち11人が9月16日に総辞職した第4次安倍再改造内閣で閣僚を務めていた。麻生太郎副総理・財務相のほか、茂木敏充外相、新型コロナ対応を担当する西村康稔経済再生担当相、公明党の赤羽一嘉国土交通相ら8人は再任で、加藤勝信官房長官、河野太郎行政改革・規制改革相ら3人が別のポストに就いた。初入閣は万博相の井上信治氏、防衛相の岸信夫氏ら5人。平均年齢は前の内閣の発足時からわずかに下がり60.4歳になった。総辞職前の安倍内閣では3人いた女性閣僚は2人になった。
所信表明演説では「国民のために働く内閣」を唱え改革への意欲を示したが、日本学術会議が推薦した会員候補6人の任命拒否問題が波紋を呼んでいる。
(本内容は、日経キーワード2021-2022発行時点(2020年12月)の内容になります。)
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