時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、恥をかくことも。そんな新たな時代を表す注目用語をまとめたのが、『日経キーワード2022-2023』(日経HR)。本書から一部抜粋して重要キーワードを紹介します。
オープンデータ
オープンデータとは、「国、地方公共団体及び事業者が保有する官民データのうち、国民誰もがインターネット等を通じて容易に利用(加工、編集、再配布等)できるよう公開されたデータ」であり、二次利用が可能、機械判読ができる、無償で利用できる、といった項目を満たすデータ。各官公庁が発行する白書や人口統計、予算、自治体などから発表された情報、統計などが公開されているほか、国や県などでまとめたデータ(データセット)をリスト化した「データカタログサイト」も複数開設されている。
国がオープンデータの取り組みを進めている背景には、より正確で公平なサービスの提供や、経済の活性化・行政の効率化を促したい狙いがある。オープンデータの活用例としては、観光・グルメ情報やWi-Fi設置場所などを地図上のアイコンで紹介する福井県鯖江市のアプリ「さばえぶらり」や、市民参加型で地域情報を提供する神奈川県横浜市のウェブサイト「LOCALGOOD YOKOHAMA(ローカル・グッド・ヨコハマ)」などが挙げられる。
オープンデータは、政府が検討する「スーパーシティ構想」への活用も検討されている。これまで、日本はオープンデータを活用していない、または利用を検討していない割合が高く、欧米の動きと比べて後れを取ってきたが、挽回の動きも出てきた。2021年9月、行政のデジタル化の司令塔となるデジタル庁が発足。省庁や地方自治体ごとにばらばらで連携を欠く情報システムをつなぎ、オープンデータとして誰もが使いやすいデータベースを構築することも同庁の重要な役割となる。
時事・経済ニュースがみるみる分かるようになり、短時間でビジネスや社会の動きをつかめる。11テーマ、キーワードは500以上掲載。
K字経済、SDGs、半導体不足、リスキリング、DX、宇宙ビジネス、脱炭素、ヤングケアラー、8050問題……。
就職・転職、資格試験、公務員試験、昇進試験、入試、ビジネスなど、さまざまな場面で活用できる。
幅広いテーマについて「よく耳にするけれども、うまく説明できない…」 そんな言葉の意味や背景が分かる。
1キーワードの解説をコンパクトにまとめ、定義や論点、「今」の状況を端的に押さえるのに最適。
巻頭企画は激動の2021年を振り返り、未来を理解し生きぬくために重要な語を集めた「2021年の10大キーワード」。
巻末「資料編」には日経ならではの「基礎用語 ミニ辞典」など、押さえておくと役立つ資料をまとめた。
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