時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、恥をかくことも。そんな新たな時代を表す注目用語をまとめたのが、『日経キーワード2022-2023』(日経HR)。本書から一部抜粋して重要キーワードを紹介します。
O2O(オー・ツー・オー、Online to Offline)
O2O(オー・ツー・オー、Online to Offline)とは、オンラインからオフライン、つまりインターネット上の情報からオフラインである実際の店舗へ集客することや、購買促進につなげるためのマーケティング手法のこと。または、その逆(オフラインからオンライン)を指すこともある。2010年前後から使われ始めた言葉である。
例えば、オンラインショップでの購買が盛況であっても、コンビニや飲食関連の店などは、客に実際の店舗に来てもらわなければ、売り上げを伸ばすことができない。そこで、コンニやファストフードチェーンが、スマートフォンアプリなどで割引クーポンやポイントなどを発行し、実店舗に客を誘導している。こうしたネットで配信されるクーポンや口コミサイトの情報提供が、代表的なO2Oだといえる。
サイバーエージェントとデジタルインファクトの共同調査によれば、18年の国内のO2O広告の市場規模は205億円。また24年には2586億円に達するとみられる。
企業のO2O戦略として注目しておきたいのが、ネット事業者による実店舗重視の流れだ。米グーグルが米ニューヨーク市にオープンした同社初の常設店舗ではO2Oを導入し、オンラインで購入したものを店舗で受け取ったり、店舗で試した製品をあとからネットで買ったりといった用途を見込んでいる。
時事・経済ニュースがみるみる分かるようになり、短時間でビジネスや社会の動きをつかめる。11テーマ、キーワードは500以上掲載。
K字経済、SDGs、半導体不足、リスキリング、DX、宇宙ビジネス、脱炭素、ヤングケアラー、8050問題……。
就職・転職、資格試験、公務員試験、昇進試験、入試、ビジネスなど、さまざまな場面で活用できる。
幅広いテーマについて「よく耳にするけれども、うまく説明できない…」 そんな言葉の意味や背景が分かる。
1キーワードの解説をコンパクトにまとめ、定義や論点、「今」の状況を端的に押さえるのに最適。
巻頭企画は激動の2021年を振り返り、未来を理解し生きぬくために重要な語を集めた「2021年の10大キーワード」。
巻末「資料編」には日経ならではの「基礎用語 ミニ辞典」など、押さえておくと役立つ資料をまとめた。
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