時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、恥をかくことも。そんな新たな時代を表す注目用語をまとめたのが、『日経キーワード2022-2023』(日経HR)。本書から一部抜粋して重要キーワードを紹介します。

無形資産

 土地、建物、機械設備などの有形資産に対して、特許や商標、ブランド価値(のれん代)など目に見えない資産を無形資産という。無形資産はソフトウエアやデータベースなどの「情報化資産」、研究開発(R&D)やデザインなどの「革新的資産」、人材や組織などの「経済的競争能力」の大きく3つに分類される。

 経済のデジタル化に伴い、無形資産を武器に成長を続ける企業の存在感が高まっている。特に、グーグルやアマゾン・ドット・コムなど「GAFA」と呼ばれる米国の巨大IT(情報技術)企業は、物理的な生産設備は必要としない一方、ビックデータやAI(人工知能)技術などの無形資産を世界中から集め、競争力につなげている。

 無形資産が富の源泉となったことで、新たな問題も浮上している。多国籍企業が特許権や商標権などの無形資産を低税率国や租税回避地(タックスヘイブン)に移転させることで税負担を軽減したり、国境を超えたネット配信などで様々な国の消費者から利益を得ても、その国に拠点がなければ課税できなかったりすることが問題視されているのだ。国際的な法人課税ルールの見直し議論が進む中、2021年10月に経済協力開発機構(OECD)加盟国を含む136カ国・地域が最低法人税率の導入と新たなデジタル課税ルールについて最終合意に達したことで、問題解決に向けた取り組みが今後進むと見られている。

※本内容は、『日経キーワード2022-2023』発行時点(2021年12月)のものとなります
日経キーワード 2022-2023』(日経HR編集部)

 時事・経済ニュースがみるみる分かるようになり、短時間でビジネスや社会の動きをつかめる。11テーマ、キーワードは500以上掲載。

 K字経済、SDGs、半導体不足、リスキリング、DX、宇宙ビジネス、脱炭素、ヤングケアラー、8050問題……。

 就職・転職、資格試験、公務員試験、昇進試験、入試、ビジネスなど、さまざまな場面で活用できる。

 幅広いテーマについて「よく耳にするけれども、うまく説明できない…」 そんな言葉の意味や背景が分かる。
1キーワードの解説をコンパクトにまとめ、定義や論点、「今」の状況を端的に押さえるのに最適。

 巻頭企画は激動の2021年を振り返り、未来を理解し生きぬくために重要な語を集めた「2021年の10大キーワード」。

 巻末「資料編」には日経ならではの「基礎用語 ミニ辞典」など、押さえておくと役立つ資料をまとめた。

この記事はシリーズ「時代を切り取る日経キーワード」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。