時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、恥をかくことも。そんな新たな時代を表す注目用語をまとめたのが、『日経キーワード2022-2023』(日経HR)。本書から一部抜粋して重要キーワードを紹介します。

ゾンビ企業

 ゾンビ企業とは、数年にわたって債務の利払すらままならず経営が破綻状態にあるのに、銀行や政府などの支援によって存在し続けているような企業を指す。1990年代前半のバブル経済崩壊後、日本経済が停滞した「失われた10年」を分析する際に、専門家が使い始めたとされる。

 近年、世界的な金融緩和による低金利の影響から、ゾンビ企業は増加。カネ余りの状況で、銀行などの金融機関は利回りを稼ぐために、ゾンビ企業のようなリスクの高い企業への融資に積極的にならざるを得ず、融資を受けたゾンビ企業はさらなる延命が可能になる。

 2020年9月に国際決済銀行(BIS)が発表したワーキングペーパーでは、日本を含む14の先進国の上場企業のデータをもとに、「株式市場で低い市場評価しか得られていない不採算企業としてのゾンビ企業の割合が、1980年代後半の4%から2017年には15%に増加した」と明言。新型コロナウィルスの感染拡大を受け、世界各国が経済対策として巨額の財政支出を行ったことで、ゾンビ企業はさらに増加する可能性がある。経済の停滞が長期化すれば、ゾンビ企業の資金繰り破綻が相次ぐ恐れもあるなど、世界経済のリスクは高まっている。

※本内容は、『日経キーワード2022-2023』発行時点(2021年12月)のものとなります
日経キーワード 2022-2023』(日経HR編集部)

 時事・経済ニュースがみるみる分かるようになり、短時間でビジネスや社会の動きをつかめる。11テーマ、キーワードは500以上掲載。

 K字経済、SDGs、半導体不足、リスキリング、DX、宇宙ビジネス、脱炭素、ヤングケアラー、8050問題……。

 就職・転職、資格試験、公務員試験、昇進試験、入試、ビジネスなど、さまざまな場面で活用できる。

 幅広いテーマについて「よく耳にするけれども、うまく説明できない…」そんな言葉の意味や背景が分かる。
1キーワードの解説をコンパクトにまとめ、定義や論点、「今」の状況を端的に押さえるのに最適。

 巻頭企画は激動の2021年を振り返り、未来を理解し生きぬくために重要な語を集めた「2021年の10大キーワード」。

 巻末「資料編」には日経ならではの「基礎用語 ミニ辞典」など、押さえておくと役立つ資料をまとめた。

この記事はシリーズ「時代を切り取る日経キーワード」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。