時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、恥をかくことも。そんな新たな時代を表す注目用語をまとめたのが、『日経キーワード2022-2023』(日経HR)。本書から一部抜粋して重要キーワードを紹介します。

アマゾン・エフェクト

 アマゾン・エフェクトとは、米国のアマゾン・ドット・コムに代表される電子商取引(EC)業界が経済に及ぼす影響のこと。主に、インターネットの普及によりECサイトに顧客が流れ、実店舗を持つ小売業、書籍をはじめとするコンテンツ産業などが業績不振や株価低迷に陥りやすくなっている現象を指す。

 米国では2017年頃からアマゾン・エフェクトが本格化し、百貨店やショッピングモールなどが相次いで閉鎖や倒産に追い込まれ、19年に閉鎖した店舗の数は約1万点にのぼる。アマゾン・ドット・コムによる買収や新規事業拡大は幅広い分野に及んでおり、その影響で収益低下が見込まれる株式銘柄を集めた「アマゾン恐慌銘柄指数(Death by Amazon)」も設定された。日本も影響は広がりつつあり、百貨店や総合スーパーが苦境に立たされている。

 このようにアマゾン・エフェクトはマイナスの影響を及ぼす一方で、消費者には利便性の高いサービスというプラスの影響をもたらしている。また、商品をオンライン上で確認して実店舗で購入するウェブルーミング、ECサイトで購入した商品を最寄りの店舗で受け取るボピス(BOPIS:Buy Online,Pick-up In-Store)など、従来の小売業のプラスとなる新たな購買形式も生まれている。

※本内容は、『日経キーワード2022-2023』発行時点(2021年12月)のものとなります
日経キーワード 2022-2023』(日経HR編集部)

 時事・経済ニュースがみるみる分かるようになり、短時間でビジネスや社会の動きをつかめる。11テーマ、キーワードは500以上掲載。

 K字経済、SDGs、半導体不足、リスキリング、DX、宇宙ビジネス、脱炭素、ヤングケアラー、8050問題……。

 就職・転職、資格試験、公務員試験、昇進試験、入試、ビジネスなど、さまざまな場面で活用できる。

 幅広いテーマについて「よく耳にするけれども、うまく説明できない…」そんな言葉の意味や背景が分かる。
1キーワードの解説をコンパクトにまとめ、定義や論点、「今」の状況を端的に押さえるのに最適。

 巻頭企画は激動の2021年を振り返り、未来を理解し生きぬくために重要な語を集めた「2021年の10大キーワード」。

 巻末「資料編」には日経ならではの「基礎用語 ミニ辞典」など、押さえておくと役立つ資料をまとめた。

この記事はシリーズ「時代を切り取る日経キーワード」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。