時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、恥をかくことも。そんな新たな時代を表す注目用語をまとめたのが、『日経キーワード2022-2023』(日経HR)。本書から一部抜粋して重要キーワードを紹介します。

MaaS(マース)

 MaaS(マース)とはMobility as a Service(モビリティー・アズ・ア・サービス)の略で、すべての移動手段をIT(情報技術)でつなぎ、1つのサービスとして利用する考え方のこと。電車、バス、タクシー、飛行機、カーシェアリングなどの移動手段を組み合わせて利用する際、従来のように個別に予約や決済をするのではなく、検索から予約、決済までを一括して行えるサービスを指す。

 MaaSによる移動の効率化は個人の利便性向上のみならず、交通渋滞緩和や環境負荷の低減、地方での交通弱者対策などに役立つとされている。実現には自動車、公共交通、ITなど幅広い産業の連携が必要で、関連するホテル、外食、観光、金融などのサービスを含め、市場の拡大が見込まれている。

 MaaSの取り組みはMaaS発祥の地・フィンランドをはじめとする欧米諸国が先行しているが、日本でも動きが本格化している。国土交通省や経済産業省は、2019年より日本版MaaSの実現に向けた先行モデル事業の実証実験を開始。鉄道各社は他の鉄道会社や自治体、異業種との連携、観光型MaaSサービスの実証実験などを進めている。21年8月にはトヨタ自動車とソフトバンクの合弁会社モネ・テクノロジーズが、オンデマンドバスや医療・行政MaaSなどのサービスを1つのパッケージとして提供可能にする事業者向けのサービスを開始し、注目を集めている。

※本内容は、『日経キーワード2022-2023』発行時点(2021年12月)のものとなります
日経キーワード 2022-2023』(日経HR編集部)

 時事・経済ニュースがみるみる分かるようになり、短時間でビジネスや社会の動きをつかめる。11テーマ、キーワードは500以上掲載。

 K字経済、SDGs、半導体不足、リスキリング、DX、宇宙ビジネス、脱炭素、ヤングケアラー、8050問題……。

 就職・転職、資格試験、公務員試験、昇進試験、入試、ビジネスなど、さまざまな場面で活用できる。

 幅広いテーマについて「よく耳にするけれども、うまく説明できない…」 そんな言葉の意味や背景が分かる。
1キーワードの解説をコンパクトにまとめ、定義や論点、「今」の状況を端的に押さえるのに最適。

 巻頭企画は激動の2021年を振り返り、未来を理解し生きぬくために重要な語を集めた「2021年の10大キーワード」。

 巻末「資料編」には日経ならではの「基礎用語 ミニ辞典」など、押さえておくと役立つ資料をまとめた。

この記事はシリーズ「時代を切り取る日経キーワード」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。