時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、恥をかくことも。そんな新たな時代を表す注目用語をまとめたのが、『日経キーワード2022-2023』(日経HR)。本書から一部抜粋して重要キーワードを紹介します。

ネットキャッシュ

 企業が保有する現金や預金、短期保有が目的の有価証券の合計から、銀行借り入れや社債などの有利子負債を差し引いた実質的な手元資金のこと。ネットキャッシュがプラスとなり、金額が多いほど財務の健全性が高い「金持ち企業」であることを示す。

 与信管理サービスを提供するリスクモンスターが2021年8月に発表した「金持ち企業ランキング」調査によると、1位の任天堂のネットキャッシュは1兆1852億円だった。上位20社のうち14社は製造業で、製造業のネットキャッシュ保有度合いの高さが目立つ。

 株式市場では時価総額をネットキャッシュで割った「ネットキャッシュ倍率」が1倍を下回ると、現預金を有効に活用できていないとして、M&A(合併・買収)の候補になりやすい。ネットキャッシュ倍率が低い企業は、買収防衛策の1つとして株価(時価総額)を上げる必要に迫られ、ROE(自己資本利益率)の改善を目指す傾向がある。その結果、増配や自社株買いなどの株主還元を行う可能性が高いとして、投資家から注目されることが多い。

※本内容は、『日経キーワード2022-2023』発行時点(2021年12月)のものとなります
日経キーワード 2022-2023』(日経HR編集部)

 時事・経済ニュースがみるみる分かるようになり、短時間でビジネスや社会の動きをつかめる。11テーマ、キーワードは500以上掲載。

 K字経済、SDGs、半導体不足、リスキリング、DX、宇宙ビジネス、脱炭素、ヤングケアラー、8050問題……。

 就職・転職、資格試験、公務員試験、昇進試験、入試、ビジネスなど、さまざまな場面で活用できる。

 幅広いテーマについて「よく耳にするけれども、うまく説明できない…」 そんな言葉の意味や背景が分かる。
1キーワードの解説をコンパクトにまとめ、定義や論点、「今」の状況を端的に押さえるのに最適。

 巻頭企画は激動の2021年を振り返り、未来を理解し生きぬくために重要な語を集めた「2021年の10大キーワード」。

 巻末「資料編」には日経ならではの「基礎用語 ミニ辞典」など、押さえておくと役立つ資料をまとめた。

この記事はシリーズ「時代を切り取る日経キーワード」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。