時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、恥をかくことも。そんな新たな時代を表す注目用語をまとめたのが、『日経キーワード2022-2023』(日経HR)。本書から一部抜粋して重要キーワードを紹介します。

半導体不足

 2020年秋以降、世界的な半導体不足が深刻化している。中国の受託生産大手中芯国際集成電路製造(SMIC)に対する米国の制裁強化が発端となり、半導体の注文が台湾メーカーなどに集中。また、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する米国の制裁強化を受けて、競合のスマートフォンメーカーがシェア拡大を狙って活発な部材調達を開始した。

 また、コロナ禍による在宅勤務や巣ごもり生活を背景に、パソコンやゲーム機などの需要が急増。データ通信量の増加やオンライン会議といったクラウドサービスの利用者が拡大し、データセンター向け需要が加速したことなども重なり、半導体の供給が一気に逼迫した。

 深刻な影響を受けているのが自動車業界だ。コロナ禍で販売が一時的に落ち込み、自動車各社は車載用半導体の調達を絞っていた。しかし、中国などで想定以上のスピードで需要がV字回復したことを受け、慌てて確保に向け動いたが、生産が間に合わず減産せざるを得ない事態に陥った。相次いで発生した自然災害や事故も供給不足に拍車をかけた。21年2月に米テキサス州を襲った寒波による大規模停電の影響で半導体工場が停止したほか、国内では3月に半導体大手のルネサスエレクトロニクスの主力工場で火災が発生し、生産ラインがストップした。

 世界半導体市場統計(WSTS)によると、22年の半導体市場は21年予測比9%増の5734億ドル(約62兆円)になり、2年連続で過去最高を更新するという。半導体不足は22年まで続く見通しで、半導体各社は増産体制を整える。

※本内容は、『日経キーワード2022-2023』発行時点(2021年12月)のものとなります
日経キーワード 2022-2023』(日経HR編集部)

 時事・経済ニュースがみるみる分かるようになり、短時間でビジネスや社会の動きをつかめる。11テーマ、キーワードは500以上掲載。

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 幅広いテーマについて「よく耳にするけれども、うまく説明できない…」 そんな言葉の意味や背景が分かる。
1キーワードの解説をコンパクトにまとめ、定義や論点、「今」の状況を端的に押さえるのに最適。

 巻頭企画は激動の2021年を振り返り、未来を理解し生きぬくために重要な語を集めた「2021年の10大キーワード」。

 巻末「資料編」には日経ならではの「基礎用語 ミニ辞典」など、押さえておくと役立つ資料をまとめた。

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