時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、恥をかくことも。そんな新たな時代を表す注目用語をまとめたのが、『日経キーワード2022-2023』(日経HR)。本書から一部抜粋して重要キーワードを紹介します。
データエコノミー
データエコノミーとは、個人行動や企業活動に関する膨大なデータ(ビッグデータ)を活用して、より大きな競争力や価値を生み出す経済のこと。
インターネットやスマートフォンの普及により、世の中には様々な情報があふれている。そうしたビッグデータの中からAI(人工知能)などを利用して価値ある情報だけを取捨選択し、解析できる技術も発達してきた。その結果、販売促進や商品開発、個人の信用情報、選挙、災害対策などでも、収集分析したデータを活用して成果につなげられるようになってきた。
例えば、ネットの通信販売では、個人それぞれの購買行動に関する履歴データを分析することで、個人に合ったおすすめ商品や広告を表示することが可能だ。車のナビゲーション情報を解析すると、災害時に通行可能な道路情報を提供することもできる。さらに、個人情報を分析し、その人の信用度合いを具体的な数値で表す信用スコアサービスも実用化されている。2021年5月にデジタル改革関連法が成立し、9月にはデジタル庁が発足するなど、政府もデータエコノミーを後押しする方向だ。
一方で、産業の振興や利便性の向上と、個人情報保護とをいかに適切に両立させるかが課題となっている。
時事・経済ニュースがみるみる分かるようになり、短時間でビジネスや社会の動きをつかめる。11テーマ、キーワードは500以上掲載。
K字経済、SDGs、半導体不足、リスキリング、DX、宇宙ビジネス、脱炭素、ヤングケアラー、8050問題……。
就職・転職、資格試験、公務員試験、昇進試験、入試、ビジネスなど、さまざまな場面で活用できる。
幅広いテーマについて「よく耳にするけれども、うまく説明できない…」 そんな言葉の意味や背景が分かる。
1キーワードの解説をコンパクトにまとめ、定義や論点、「今」の状況を端的に押さえるのに最適。
巻頭企画は激動の2021年を振り返り、未来を理解し生きぬくために重要な語を集めた「2021年の10大キーワード」。
巻末「資料編」には日経ならではの「基礎用語 ミニ辞典」など、押さえておくと役立つ資料をまとめた。
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