時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、恥をかくことも。そんな新たな時代を表す注目用語をまとめたのが、『日経キーワード2022-2023』(日経HR)。本書から一部抜粋して重要キーワードを紹介します。
データサイエンティスト
今やインターネットやスマートフォン、各種カードの利用履歴などを通じて大量のデータ(ビッグデータ)を収集し、蓄積することが可能になった。そこで、こうして収集・蓄積された膨大なデータを分析し、有効活用することのできる専門家、すなわちデータサイエンティストが求められるようになった。具体的には、統計的な思考力によってビッグデータを分析してビジネスや社会の問題点を見つけ出し、それに対する適切な解決方法などを提案することのできる人材である。
このようにデータサイエンティストは、ITや統計学の知識だけでなく、ビジネスセンスなど広範囲な能力が求められるため、日本だけでなく世界的に不足しているのが現状だ。1人では負担が大きいため、統計学、マーケティングなど得意分野の専門家でチームを組んでいるケースも多い。
2019年に米LinkedInが調査した「有望な職種ランキング」では、データサイエンティストが1位を獲得し、世界規模で人材の獲得競争が始まっている。DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するための人材としても注目度が高まっている。そのため、データサイエンティストの育成は急務とされており、文部科学省も育成に乗り出している。17年には日本で初めて滋賀大学にデータサイエンス学部が誕生した。
時事・経済ニュースがみるみる分かるようになり、短時間でビジネスや社会の動きをつかめる。11テーマ、キーワードは500以上掲載。
K字経済、SDGs、半導体不足、リスキリング、DX、宇宙ビジネス、脱炭素、ヤングケアラー、8050問題……。
就職・転職、資格試験、公務員試験、昇進試験、入試、ビジネスなど、さまざまな場面で活用できる。
幅広いテーマについて「よく耳にするけれども、うまく説明できない…」 そんな言葉の意味や背景が分かる。
1キーワードの解説をコンパクトにまとめ、定義や論点、「今」の状況を端的に押さえるのに最適。
巻頭企画は激動の2021年を振り返り、未来を理解し生きぬくために重要な語を集めた「2021年の10大キーワード」。
巻末「資料編」には日経ならではの「基礎用語 ミニ辞典」など、押さえておくと役立つ資料をまとめた。
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