時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、恥をかくことも。そんな新たな時代を表す注目用語をまとめたのが、『日経キーワード2022-2023』(日経HR)。本書から一部抜粋して重要キーワードを紹介します。

温暖化ガス(温室効果ガス)

 地表が放出する赤外線を大気中で吸収・再放射することで、地球の気温を上昇(地球温暖化)させる気体の総称。地球を温室のように暖める効果をもたらすため、この呼び名がある。「温室効果ガス」とも呼ばれる。代表的なものに、二酸化炭素(CO2)、メタン、一酸化二窒素、フロン類などがある。

 大気中の温暖化ガスは、化石燃料の消費、森林破壊といった人間の活動により、二酸化炭素を中心に年々増加している。このまま放置すると、地球温暖化に伴う海面の上昇や生態系への影響、異常気象の発生のほか、巨額の経済的損失を被る可能性も指摘され、国際的な課題となっている。

 2015年には、温暖化ガスの排出防止策などについて協議する気候変動枠組条約締約国会議(COP)において、温暖化ガス排出量削減の数値目標などを定めた国際的枠組み「パリ協定」が採択され、翌16年に発効された。

 これに基づき、日本は30年度の温暖化ガスの排出量を13年度の水準から26%削減することを目標として定め、30年度までに二酸化炭素を排出しない非化石電源の電源構成に占める比率を44%以上に高めることを目指してきた。しかし、20年10月、菅義偉首相(当時)は所信表明演説で「50年までに温暖化ガス排出量を実質ゼロに」という新目標を掲げた。その実現に向けた第6次エネルギー基本計画が21年10月に策定された。

 また、20年4月には改正フロン排出抑制法を施行。排出量は少量であるものの、強力な温暖化ガスである代替フロンに着目し、廃棄する際の業者への規制を強化するなど、削減目標の達成に向けた取り組みを進めている。

※本内容は、『日経キーワード2022-2023』発行時点(2021年12月)のものとなります
日経キーワード 2022-2023』(日経HR編集部)

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