時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、恥をかくことも。そんな新たな時代を表す注目用語をまとめたのが、『日経キーワード2022-2023』(日経HR)。本書から一部抜粋して重要キーワードを紹介します。
インフォデミック
ネットなどで、信頼性の低い情報、噂やデマなど大量の情報が急激に拡散され、社会に混乱をもたらす状況のことで、information(情報)とepidemic(伝染病)の2つの言葉を組み合わせた造語。大きな自然災害や病気が広がったときには噂が広まりやすい。
1923年の関東大震災では朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだというデマが広がり、多数の朝鮮人や朝鮮人と誤認された人が殺害されるなど今も影を落とす事件が発生した。2011年の東日本大震災後には「有害物質の雨が降る」などというデマが、16年の熊本地震では「動物園からライオンが脱走した」というデマが拡散された。20年のコロナ禍では、誤情報の拡散でトイレットペーパーが品薄になり、さらに21年に新型コロナウイルスのワクチンが開発されてからは「ワクチンは効果がない」などといった情報が拡散された。
現代はSNS(交流サイト)を通じて、情報は瞬く間に拡散され、混乱が起きやすい。新型コロナウイルスの真偽不明の情報は世界規模で拡散されたため、世界保健機関(WHO)は、感染拡大への注意喚起とともに、偽情報を「インフォデミック」として、警鐘を鳴らしている。
時事・経済ニュースがみるみる分かるようになり、短時間でビジネスや社会の動きをつかめる。11テーマ、キーワードは500以上掲載。
K字経済、SDGs、半導体不足、リスキリング、DX、宇宙ビジネス、脱炭素、ヤングケアラー、8050問題……。
就職・転職、資格試験、公務員試験、昇進試験、入試、ビジネスなど、さまざまな場面で活用できる。
幅広いテーマについて「よく耳にするけれども、うまく説明できない…」 そんな言葉の意味や背景が分かる。
1キーワードの解説をコンパクトにまとめ、定義や論点、「今」の状況を端的に押さえるのに最適。
巻頭企画は激動の2021年を振り返り、未来を理解し生きぬくために重要な語を集めた「2021年の10大キーワード」。
巻末「資料編」には日経ならではの「基礎用語 ミニ辞典」など、押さえておくと役立つ資料をまとめた。
Powered by リゾーム?