時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、恥をかくことも。そんな新たな時代を表す注目用語をまとめたのが、『日経キーワード2022-2023』(日経HR)。本書から一部抜粋して重要キーワードを紹介します。

デザイン思考・アート思考

 どちらも言葉の由来は諸説あり、明確な定義はないが、概ねデザイン思考は創造的課題解決思考、アート思考はゼロベース創造思考といえる。デザインには表層的な装飾だけでなく、本来は「設計」という意味がある。デザイン思考は、顧客や社会といった対象があるうえで、観察・理解して課題を抽出し解決策を模索するという、デザインに必要とされる設計手法を利用して課題を解決することを意味する。

 一方のアート思考は、「誰かのための課題解決」ではなく、どちらかといえば自己の中にある根源的な価値を追求し、顧客満足ではなく自己の哲学を成し遂げるべく試行錯誤を繰り返すことを意味する。顕在化されていないニーズに対してまったく新しいサービスを生み出すような、破壊的イノベーションを起こす手法として期待されている。

 VUCA(ブーカ)時代と呼ばれ、社会構造が急速に変化し予測が困難な現代社会においては、これらの発展的思考法により「まだ見ぬ価値」を生み出すことが必要とされており、世界中の企業で様々な取り組みが行われている。また既存の人材への教育のみならず、デザイン会社の買収やアーティスト人材の獲得も盛んだ。

※本内容は、『日経キーワード2022-2023』発行時点(2021年12月)のものとなります
日経キーワード 2022-2023』(日経HR編集部)

 時事・経済ニュースがみるみる分かるようになり、短時間でビジネスや社会の動きをつかめる。11テーマ、キーワードは500以上掲載。

 K字経済、SDGs、半導体不足、リスキリング、DX、宇宙ビジネス、脱炭素、ヤングケアラー、8050問題……。

 就職・転職、資格試験、公務員試験、昇進試験、入試、ビジネスなど、さまざまな場面で活用できる。

 幅広いテーマについて「よく耳にするけれども、うまく説明できない…」 そんな言葉の意味や背景が分かる。
1キーワードの解説をコンパクトにまとめ、定義や論点、「今」の状況を端的に押さえるのに最適。

 巻頭企画は激動の2021年を振り返り、未来を理解し生きぬくために重要な語を集めた「2021年の10大キーワード」。

 巻末「資料編」には日経ならではの「基礎用語 ミニ辞典」など、押さえておくと役立つ資料をまとめた。

この記事はシリーズ「時代を切り取る日経キーワード」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。