時代が変われば新しいキーワードが生まれる。知らないままだと、恥をかくことも。そんな新たな時代を表す注目用語をまとめたのが、『日経キーワード2022-2023』(日経HR)。本書から一部抜粋して重要キーワードを紹介します。

ミレニアル世代とZ世代

 ミレニアル世代とは、米国のシンクタンク、ピュー・リサーチ・センターが定義した「1981~1996年に生まれた人々」を指す。

 同センターによれば、この世代は、上の世代とはまったく特性が異なり、貧困撲滅や気候変動対策、平等、公正、平和の実現、国際連合が提示した「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現などに関心を持ち、社会的意識が高いという。SNS(交流サイト)への関心も高く、情報の共有や他者とのつながりを求める。情報テクノロジーに対する知識もあり、「デジタルネーティブ世代」ともされる。自分の体験を情報発信することにも意欲的で、現在の多くのYouTuberはこの世代に相当する。加えて健康に配慮して喫煙や飲酒を好まない人が多いほか、貯蓄志向が強い傾向にある。

 ミレニアルの次世代として登場したのが、1990年代後半から2000年以降に生まれた「Z世代」と呼ばれる人々だ。物心がついたときからスマートフォンがあり、インターネットメディアに触れているデジタルネーティブである。リーマン・ショック後の不景気を経験しているため金銭面では保守的。仕事や学業にも真面目に取り組む一方で、SNSや動画を活用した高い情報発信・拡散力がある。スウェーデンの環境活動家であるグレタ・トゥンベリ氏はZ世代の1人。人権問題にも関心の高いミレニアル世代・Z世代が、コロナ禍の次の時代を担う存在として注目されている。

※本内容は、『日経キーワード2022-2023』発行時点(2021年12月)のものとなります
日経キーワード 2022-2023』(日経HR編集部)

 時事・経済ニュースがみるみる分かるようになり、短時間でビジネスや社会の動きをつかめる。11テーマ、キーワードは500以上掲載。

 K字経済、SDGs、半導体不足、リスキリング、DX、宇宙ビジネス、脱炭素、ヤングケアラー、8050問題……。

 就職・転職、資格試験、公務員試験、昇進試験、入試、ビジネスなど、さまざまな場面で活用できる。

 幅広いテーマについて「よく耳にするけれども、うまく説明できない…」 そんな言葉の意味や背景が分かる。
1キーワードの解説をコンパクトにまとめ、定義や論点、「今」の状況を端的に押さえるのに最適。

 巻頭企画は激動の2021年を振り返り、未来を理解し生きぬくために重要な語を集めた「2021年の10大キーワード」。

 巻末「資料編」には日経ならではの「基礎用語 ミニ辞典」など、押さえておくと役立つ資料をまとめた。

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