エンタープライズからコンシューマーに再進出はありうるか?

 こうしてエンタープライズ向けのマーケットが形成されると、次に気になるのはコンシューマー向けへの再進出はありうるのか? ということだ

 答えは「YES」だ。

 実際、米Meta(旧Facebook)やジンズホールディングスなどが立て続けに新製品を発表。Metaの開発した「Ray-Ban Stories」は、機能を極端に削った点が特徴だ。音楽再生端末やカメラとしてスマートグラスの使用用途は絞られている。だが、今後発展が見込まれるメタバース(仮想空間)やARビジネスへの試金石として、一般消費者がスマートグラスを持ち歩くフックとしての意味合いがあるのではないだろうか。(ただし、Facebook上での顔認証機能を廃止するなど、米国全体ではプライバシーに関する問題が露呈しつつあり、本質的に使えるかは気になるところだ)

 またジンズホールディングスはJINS MEME(ジンズミーム)を6年ぶりにリニューアル。普段使いのメガネにセンサーを付けることで、集中度や姿勢などの測定といった情報取得にフォーカスしている。アプリの利用料は2年目以降は税込みで月額500円(または同年額5000円)のサブスクリプションモデルで継続の利用を促すなど、挑戦的なスマートグラスと言えるだろう。

 失敗製品の烙印(らくいん)を押されたスマートグラス。約10年の時間を経て、レンズに光が差しつつある。

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